韓国と日本のブラック企業は構造が違う

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韓国と日本のブラック企業は構造が違う

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韓国と日本のブラック企業は構造が違う

まとめ
●韓国で運転手の過労が原因によるバス事故が起きた。
●日本でも同様に連続勤務原因のバス事故があった。
●どちらも原因はブラック企業。
●日本と韓国ではブラック企業が成立する構造が違う。
●構造が違う以上は対応策も違っていないといけない。

韓国の慶尚南道のバス事故

5月16日韓国の慶尚南道・昌原市内の高速道路のトンネル内で事故が起きました。速度を落とした乗用車の後ろからバスが追突し、4人が死亡、56人が怪我をしました。事故の原因にバス運転手の連続勤務が挙げられています。

日本でも同じように運転手の過労が原因のバス事故がありましたよね。
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日本のブラック企業と韓国のブラック企業は構造が違う

日本のブラック企業の根本は「和」にあります。みんながサービス残業していたら、自分だけが帰るわけにいかず、有給も取りにくい。これは「和を乱す」ことを恐れる日本人の感覚です。

一方韓国は、儒教の国です。
儒教国で大事なのは上下関係です。上が下に言うことを聞かせるのは社会秩序を保つために絶対必要だ!というのが儒教の考え方です。よって経営者は従業員に言うことを聞かせるものです。そして従業員は上司の言うことを聞くのが道徳となります。だから経営者が無理な仕事を押し付けてきても、なかなか断れません。断らずに仕事に取り組むのが「道徳」だからです。日本の場合は「周囲の仲間」との協調であるのに対して、韓国は上司の命令を守る「道徳」がブラック企業の原因なんです。つまり韓国でブラック企業が成立するのは「儒教」の感覚があるからです。

もちろん、結果は一緒です。
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構造が違う以上は政府が取り組むべき施策も違うべき

バス会社が無理な経営をして、バス運転手に長時間労働を強いて、結果、事故が起きれば被害者が出るのです。だから構造がどうであろうと、結果は一緒。悲しいばかりです。でも、政府がこの問題にどう取り組むかとなると、話が変わってきます。日本の場合は、法律より現場の空気が優先されるので、法律で規定しても、なぁなぁになってしまいがちです。サービス残業も従業員が自発的にやったと会社に言い張られるとダメ。これは日本人が「契約書」をあまり重んじない性質も原因です。ブラック企業の問題を日本が解決するためには人材の流動化を進めるとか(ブラック企業より楽で儲かる仕事があるならそっち行くから)、景気を良くして人手不足にして人件費を上げざるを得なくするか、厚生労働省がブラック企業を取り締まりしやすくなるように法律を変えて簡単にペナルティーを与えられるようにするか、もっと起業しやすいような社会を作るとか。

一番まずいのは「ブラック企業が儲かる」ことであって、今のようにブラック企業の評判が悪化して売り上げに響けば、徐々にブラックって無くなると思います。まぁ、ゼロにはならないでしょうけど。
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マンションを買いやすく・借りやすく

個人的には解決の一つに「一戸建てを買わない」という風潮を作るべきじゃないかと思うのです。それにはマンションの税率を下げて、マンションの購入か賃貸の方がかなり安くて便利だなぁとみんなが思うようにすることです。
一戸建てを買うのは、日本では無茶なんですよ。
土地も狭いし、田舎では公的なサービスを受けづらい。
一戸建てを買わなくてもそれなりに生活が出来て問題ないようにすれば、かなり生活に余裕ができるでしょう。一戸建てを買うことを前提にしていたら、生活はカツカツですから、余裕もなくなり、ブラック企業から抜け出しづらくなります。

日本と韓国では文化が違う。
日本と欧米では文化が違う。
文化が違うってのは全然考え方が違うわけで、欧米のロジックを持ち込んで法律を整備しても上手くいかなかったり予想外の結果となってしまうのです。だから日本の文化を研究して法律や憲法を考え直すべきだと私は思います。

あ、韓国の対処法は…いずれ考えておきます。
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