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ミケヌノミコト
漢字・読み | 御毛沼命 |
別名 | 御毛沼命・三毛入野命 |
御毛沼命(ミケヌノミコト)
神武天皇の兄
古事記で登場する皇統の神。神武天皇の兄にあたる。古事記では神武天皇がワカミケヌと表記されるので、ミケヌノミコトとの関係は何だか深そう。ミケヌノミコトは日本書紀では「三毛入野命(ミケイリノノミコト)」と表記されます。
引用
古事記では
にあるように、常世の国へ渡ったとあります。
日本書紀では
にあるように、常世の国へ渡ったとあります。
日本書紀では
稻飯命と三毛入野命の死
三毛入野命(ミケイリノノミコト)は恨んで言いました。
「わたしの母と叔母は海神(ワダツミ)です。
どうして波を起こして溺れさせようとするのか!!」
そういって波を踏んで常世の国へと渡りました。
三毛入野命(ミケイリノノミコト)は恨んで言いました。
「わたしの母と叔母は海神(ワダツミ)です。
どうして波を起こして溺れさせようとするのか!!」
そういって波を踏んで常世の国へと渡りました。
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ミケヌは死んだか?
というように、古事記では「どこでどうなって」常世の国へ渡ったのかは書いて無いですが、日本書紀では東征の途中で(暗に)死んで常世の国へ渡ったと書いてあります。ミケヌは「ミ(御)」+「ケ(食料)」+「ヌ(沼)」で「穀物神」を意味する言葉です。日本では穀物神は海の向こうや山の向こうという異界に住んでいて、収穫を終えると異界へと帰っていくのが普通です。ミケヌが「波を踏んで常世の国へ渡った」ことは、死を意味すると同時にミケヌが「穀物神」であるという意味でもあるはずです。同時にこの「ミケヌの死」は私たちが日頃考えるような「人の死」とは違うってことです。
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鬼八退治伝説
ちなみに、高千穂神社や阿蘇神社ではミケヌ(ミケイリ)が東征から帰ってきて、地元の鬼八(キハチ)という鬼を退治するという伝承が残っています。そう考えるとミケヌは九州に元からいた神で、神話に組み込まれたと考えた方が自然かなとも思いますが、この鬼八の神話を読むと、やっぱり地元の氏族を制圧した史実の反映という感じがして、大和朝廷に組み込まれる過程のようにも見えます。ま、よく分からないですね。
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