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ウサギの告白終了
漢字・読み | ウサギノコクハクシュウリョウ |
原文
最端に伏せりし和邇、我を捕へて悉に我が衣服を剥ぎき。此れに因りて泣き患ひしかば、先に行きし八十神の命以ちて『海塩を浴み、風に当りて伏せれ。』と誨へ告りき。故、教の如く為しかば、我が身悉に傷はえつ。」とまをしき
現代語訳
列を成していた一番端っこのワニが、わたしを捉えて、衣服を身包み剥いで仕舞ったのです。それで泣いていると、八十神の兄弟神達が来て
『海水を浴びて、風に当たって伏せていろ!』と教えてくれましたので、その教えのとおりにしていると、全身傷だらけになりました」
と(ウサギは)言いました。
『海水を浴びて、風に当たって伏せていろ!』と教えてくれましたので、その教えのとおりにしていると、全身傷だらけになりました」
と(ウサギは)言いました。
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解説
底意地の悪いウサギと、獰猛なワニ、意地悪な兄弟神。この中で唯一の善人がオオクニヌシです。オオクニヌシはこの後、ウサギに治療のアドバイスをして、ヤガミヒメを得るだろうという予言を得ます。
衣服を剥ぐ
日本人の動物のイメージは「何か」が「毛皮」を纏っている!というものだったよう。これは古代人にはよくある設定です。で、その何かってのが「神的なもの」です。ウサギは予言によってオオナムチ(=オオクニヌシ)に結婚という利益をもたらした特殊な霊威を持った存在ですから、確かに「神的なもの」です。
衣服を剥ぐ
日本人の動物のイメージは「何か」が「毛皮」を纏っている!というものだったよう。これは古代人にはよくある設定です。で、その何かってのが「神的なもの」です。ウサギは予言によってオオナムチ(=オオクニヌシ)に結婚という利益をもたらした特殊な霊威を持った存在ですから、確かに「神的なもの」です。
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- Page7 オオナムチとウサギの会話
- Page8 ウサギ、ワニを騙す
- Page9 沖ノ島から気多の前まで
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- Page12 ガマの花粉でウサギの傷を癒す
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- Page14 ヤガミヒメの拒絶
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