常根津日子伊呂泥命(トコネツヒコイロネノミコト)

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常根津日子伊呂泥命

漢字・読みトコネツヒコイロネノミコト
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常根津日子伊呂泥命(トコネツヒコイロネノミコト)

表記
古事記では常根津日子伊呂泥命(トコネツヒコイロネノミコト)。
日本書紀では本文には見られないが、異説の中に常津彦某兄(ツネツヒコイロネ)が見られる。
出自
古事記では安寧天皇と県主(アガタヌシ)波延(ハエ)の娘の阿久斗比売との間に生まれた三人兄弟の第一子。

日本書紀では、異説ですが、安寧天皇と渟名底仲媛命(ヌナソコナカツヒメノミコト)との間に生まれた三人兄弟の第一子。ややこしいですが、日本書紀本文では二人兄弟(息石耳命・大日本彦耜友天皇)になっていて、どうしても当てはめるならば「常根津日子伊呂泥命=息石耳命」になります。息石耳命には娘がいて、孝昭天皇の皇后の天豊津媛命(アマトヨツヒメノミコト)です。
子孫
子孫の記述はなし。
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解説

名前から推測すると「トコ」は本来は「床」、つまり大地を意味し、トコネで、大地の下の「根の国」のこと。イロネは「兄」という意味で長子(第一子)という意味でしょう。古代では作物が生えてくることが不思議でした。「種子を撒くから生えてくるんだ」というのは、科学的な目を持っている現代人の感覚です。種子を蒔いてもちゃんと生えてくるのは「目に見えない神の力」が働いているからだと古代の人は考えた。その神の力はどこから来るか? その出どころはいくつかあるが、その一つが「根の国」だった。その神格化が常根津日子伊呂泥命(トコネツヒコイロネノミコト)という名前だと考えています。つまり、常根津日子伊呂泥命(トコネツヒコイロネノミコト)は「穀物神」です。

と、言っても常根津日子伊呂泥命(トコネツヒコイロネノミコト)が実在しないという意味ではなく、そういう存在だった。私は、依り代じゃないかと思っています。依り代や巫女が神と同一視されることはよくあります。そもそもアマテラスの原型が巫女だったとも言われています。アマテラスの子孫である天皇もそういう性質があっても…つまり、古代の日本人に共通する感覚だったとしても不思議じゃないです。
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古事記からの引用

安寧天皇
この天皇河俣毘売(カハマタビメ)の兄の県主(アガタヌシ)波延(ハエ)の娘の阿久斗比売(アクトヒメ)を娶って産んだ子が常根津日子伊呂泥命(トコネツヒコイロネノミコト)、大倭日子鉏友命(オオヤマトヒコスキトモノミコト)、師木津日子命(シキツヒコノミコト)です。

日本書紀からの引用

安寧天皇(二)即位後
皇后になる以前に二人の皇子が生まれていました。
一人は息石耳命(オキソミミノミコト)です。
もう一人は大日本彦耜友天皇(オオヤマトヒコスキトモノスメラミコト)です。

ある書によると、三人の皇子が生まれました。一人は常津彦某兄(ツネツヒコイロネ)。二人目は大日本彦耜友天皇(オオヤマトヒコスキトモノスメラミコト)。三人目は磯城津彦命(シキツヒコノミコト)です。
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