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須勢理毘売命と蛇の比礼
漢字・読み | スセリヒメとヘビノヒレ |
原文
是に其の妻須勢理毘売命、蛇の比礼を其の夫に授けて云りたまひけらく、「其の蛇咋はむとせば、此の比礼を三たび挙りて打ち撥ひたまへ。」とのりたまひき。故、教の如せしかば、蛇自ら静まりき。故、平く寝て出でたまひき。
現代語訳
妻の須勢理毘売命(スセリヒメ)がその夫(=オオナムチ)に蛇の比礼(ヒレ)を授けて言いました。
「蛇が食いつこうとしたら、この比礼(ヒレ)を三回挙げて打ち振って払ってください」
教えのとおりにすると、蛇は静かになりました。それで平穏無事に寝て、大穴牟遅神(オオナムチ神)は蛇の部屋を出ました。
「蛇が食いつこうとしたら、この比礼(ヒレ)を三回挙げて打ち振って払ってください」
教えのとおりにすると、蛇は静かになりました。それで平穏無事に寝て、大穴牟遅神(オオナムチ神)は蛇の部屋を出ました。
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解説
蛇のヒレは、魚みたいにヒレが付いているわけではなくて、古代の女性が首に巻いていた長い布のこと。現代風に言えばスカーフ? ただスカーフより長い。
ところで布というもの自体が古代では貴重、かつ神聖なもので、これがヒラヒラと舞うと何かしら祓う呪力があるとされていました。これって天の羽衣に似ている?ような。
ところで布というもの自体が古代では貴重、かつ神聖なもので、これがヒラヒラと舞うと何かしら祓う呪力があるとされていました。これって天の羽衣に似ている?ような。
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