スポンサードリンク
八十神に殺されてしまう
漢字・読み | ヤソカミニコロサレテシマウ |
原文
爾に亦、其の御祖の命、哭きつつ求げば、見得て、即ち其の木を折りて取り出で活かして、其の子に告げて言ひけらく、「汝此間に有らば、遂に八十神の為に滅ぼさえなむ。」といひて、乃ち木国の大屋毘古神の御所に違え遣りき。
現代語訳
それで御祖の命(ミオヤノミコト=母神=サシクニワカヒメ)が泣いてオオナムチを探し求めると、見つけることが出来ました。その木を折って、取り出し助け出して蘇生させ、その子(=ここではオオナムチのこと)に言いました。
「お前はここに居たら
八十神(兄弟神)に滅ぼされてしまう」
そうしてサシクニワカヒメは
紀国の大屋毘古神(オオヤビコ神)のもとにオオナムチを送りました。
「お前はここに居たら
八十神(兄弟神)に滅ぼされてしまう」
そうしてサシクニワカヒメは
紀国の大屋毘古神(オオヤビコ神)のもとにオオナムチを送りました。
スポンサードリンク
解説
今回の蘇生には「タカムスビ」と貝の女神二柱は登場しませんが、省略されているだけかもしれません。
オオヤビコは?
オオヤビコはイソタケルと同一神とされる植林・木工の神。イソタケルがスサノオの子供とされるので、オオナムチから見ればご先祖様。高天原を追い出されたスサノオと共に朝鮮半島に降りるが、気に入らず日本へ渡る際に土の船を作ったことから海運・漁業・造船の神ともされます。ただしこれらイソタケルの物語は日本書紀の記述で、古事記での名前「オオヤビコ」では特になし。
オオヤビコの名は「家屋」をつかさどる名前で、やはり木には関係ある。
オオヤビコは?
オオヤビコはイソタケルと同一神とされる植林・木工の神。イソタケルがスサノオの子供とされるので、オオナムチから見ればご先祖様。高天原を追い出されたスサノオと共に朝鮮半島に降りるが、気に入らず日本へ渡る際に土の船を作ったことから海運・漁業・造船の神ともされます。ただしこれらイソタケルの物語は日本書紀の記述で、古事記での名前「オオヤビコ」では特になし。
オオヤビコの名は「家屋」をつかさどる名前で、やはり木には関係ある。
スポンサードリンク
SNSボタン
TWEET Facebook はてブ Google+ Pocketページ一覧
大国主の表紙へ
- Page14 ヤガミヒメの拒絶
- Page15 伯耆国の手間の山
- Page16 貝の女神が治療
- Page17 オオナムチ二度目の死
- Page18 八十神に殺されてしまう
- Page19 根の堅州国へ向かえ
- Page20 一目ぼれ即結婚
- Page21 葦原色許男と謂ふぞ
- Page22 須勢理毘売命と蛇の比礼
スポンサードリンク