若湯坐(ワカユエ)

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若湯坐

投稿日時:2017-06-30 18:39:15
漢字・読みワカユエ
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若湯坐(ワカユエ)

若湯坐(ワカユエ)は古事記に登場する役職。
日本書紀には記述はない。
サホビメの遺言で遺児の本牟智和気命(ホムチワケノミコト)に「乳母と大湯坐・若湯坐をつけて欲しい」と述べられていることから、「子育て」に関する役職であろうと思われます。大湯坐(オオユエ)とは対になっている。
記述自体は古事記には2度しか登場しない。
どちらも垂仁天皇の時代。詳細は以下の引用から。

日本書紀は「湯部」という部民が登場する。活動もなく説明もないが同様の役割だったと思われます。
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「湯」って何?

折口信夫によると湯坐は水神で禊に関わる。大湯坐は年上、若湯坐は年下。大湯坐は皇后になり、若湯坐は皇子の妃になるとか。
ところで、古代では「お風呂」というのは存在しない。現在のような湯に浸かるのはずっと先。この時代で「湯」というのは…よく分からないけども「産湯」になるのではないかなと。サウナで「禊」というのは、ちと考えにくい。禊というのは「水で洗い流す」というのが本来。

古事記からの引用

本牟智和気御子の養育方法
また垂仁天皇
「どうやって育てればいいか?」
と問うと
「乳母をつけてください。
大湯坐(オオユエ)・若湯坐(ワカユエ)をつけて育ててください」
それで垂仁天皇は言われたとおりに育てたのです。

ヒナガヒメとホムチワケ御子
垂仁天皇は喜び、すぐにウナカミ王を出雲に向かわせて、神宮を作りました。また垂仁天皇はホムチワケ御子にちなんで、鳥取部(トトリベ)・鳥甘部(トリカヒベ)・品遅部(ホムヂベ)・大湯坐(オホユエ)・若湯坐(ワカユエ)を定めました。
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