鷺巣池(サギスノイケ)

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鷺巣池

投稿日時:2017-07-02 10:40:23
漢字・読みサギスノイケ
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鷺巣池(サギスノイケ)

鷺巣池は古事記に登場する池の名前。
比定地は奈良県橿原市四分町字門之脇の鷺巣神社。
鷺巣神社は現在祀っている神は春日明神(天児屋根命)。江戸時代までは八幡だった。
物語
垂仁天皇(11代)の子供のホムツワケが言葉が話せないでいたのですが、白鳥を見たことから言葉を発したので、その白鳥を追っかけ追っかけて捕まえました。白鳥を捕まえると出雲の神(大国主のこと)から神託がありました。神託は垂仁天皇の夢で受けました。神託によると「出雲の宮を天皇のそれと同じように綺麗に立て直せば祟りはやむ」というもの。それで出雲にホムツワケとともに派遣することになったのが曙立王(アケタツノミコ)と菟上王(ウナカミ)。この二人の皇子は祖父が日子坐王(ヒコイマス王)で、日子坐王は開化天皇(9代)の子供。となると二人は開化天皇のひ孫になります。
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鷺巣池の意味

その曙立王が出雲へと出発する前に、「誓約」をすることになります。その誓約で「鷺巣池の木の鷺よ! 落ちろ!」と言うと、鷺が落ちて死んでしまい、「生き返れ」と言うと生き返ったのです。この誓約はつまり、曙立王の霊威を試すもので、誓約が成功すれば曙立王にはホミツワケをサポートして出雲に行くだけの器量があるということになるのです。見事、試験に合格したわけです。
鷺巣池は神聖な場所
曙立王は霊力のある人物で、曙立王が誓約をした場所ですから、鷺巣池もやはり信仰の場所であったと考えるべきでしょう。日本神話では鳥は神の使いです。そのサギという鳥の命を思いがままにできるってことは曙立王には神のような霊威があった。そう考えると鷺巣は灌漑の池ではなく、信仰の対象となるようなものだったのではないかなと。いや、灌漑の機能を持っていたからこそ、信仰の対象だったのかもしれないか。
サギ
サギも神の使いという性質があり、鳥は出雲神話の中では葬式に関わる存在であり、神と死者の世界と現世をつなぐ存在だったからこそ、誓約で死んだり生きたりしたのかも。ホムツワケの物語は出雲と関係がありますしね。
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古事記からの引用

アケタツ王とウナカミ王
垂仁天皇はアケタツ王に命じて
「この大神(=オオクニヌシ)を拝むことで、本当に祟りを払う効果があるのならば、この鷺巣池の樹の鷺よ! 誓約 落ちろ!」
と言わせました。
すると、誓約をした鷺が地面に落ちて死んでしまった。
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