米朝は順調に戦争に向かう…米朝の文化衝突

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米朝は順調に戦争に向かう…米朝の文化衝突

投稿日時:2017-08-11 19:12:51
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米朝は順調に戦争に向かう…米朝の文化衝突

北朝鮮は8月中旬にはグアムにミサイルを撃ち込むという計画を発表。実際に撃ち込むか、という問題ではなく、これは実質の宣戦布告と言ってもいいレベルなんですが、日頃の行いが悪すぎて、この言葉を誰も信用していないのが皮肉。

一方アメリカは戦争というワードを口にし始め、空爆の可能性は確実に高まっている。

北朝鮮とアメリカの事情と文化をここでもう一度まとめます。

北朝鮮

核ミサイルを持つことでアメリカに不可侵条約を結ばせたい
北朝鮮は核を持つことで独立を保つと考えています。ほとんど信仰に近い。だから、北朝鮮にとって核放棄という選択肢はない。核放棄と引き換えに不可侵条約を結べばそれで解決する、ような気がしますが、儒教国はそもそも「法」というのは守られないのが普通で、北朝鮮はアメリカも当然、条約を守るわけがないと思っている。よって、核放棄とは北朝鮮の破滅に直結すると考えている。北朝鮮が考える「不可侵条約」というのは「核放棄なしにアメリカに不可侵条約を結ばせる」というかなり都合のいい考えの中にあることがとても重要。つまり、アメリカを屈服させるのが目的です。
それに仮に北朝鮮が核放棄を明言しても、それも当然ながら守られない。守る必要があるとも思っていない。

譲歩できない文化と国家の事情
ここで日本人と欧米の人たちが勘違いしていることがあるんですよ。普通の国は硬軟織り交ぜて交渉するものが、北朝鮮はなぜか、ずっと強硬姿勢。これは儒教国だからです。儒教では妥協とは敗北です。譲歩とは敗北です。よって交渉に妥協と譲歩をすることは出来ません。そんなことをすれば求心力を失います。金正恩が強硬姿勢なのは決して独裁が安定していて思い通りになるから、ではなく、強硬姿勢を取り続けないと求心力を失うからです。
●韓国の対日政策も同じ。強硬姿勢をやめて慰安婦合意を結んだ朴槿恵がどうなったか?ろうそくデモで吊るされた。ここで大事なのは道徳と照らし合わせて、どう見えるのかです。

例えば金正恩が「核放棄してアメリカから譲歩を引き出そうと」、部下に言えば求心力を失うのです。北朝鮮にはすでに「その選択肢(妥協・譲歩)」はないのです。いや、金正恩が求心力を得るために核実験・ミサイル発射をした(その結果が米朝の緊張)という方が分かりやすいでしょうかね。
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北朝鮮が核を撃たないという根拠はない

これはつまり、北朝鮮はもっと暴走する可能性があるということです。マスコミの中には北朝鮮が核を保持しても打つことはないと思っている人がいるんですが、それは正常化バイアス…思い込みだと言っていいでしょう。なんの根拠もありません。

アメリカ

国内の世論と事情
北朝鮮に観光で行っていたワームビア青年が死亡。国内では金正恩に対する敵意が充満し、世論はかなり空爆を容認している。その一方でトランプの支持率は下がり、そのガス抜きのためにも政治的に空爆を欲するということもある。

単純に安全保障問題として放置できない
北朝鮮がアメリカに届く核ミサイルを保持することになれば、いつ撃ってくるか分からない。北朝鮮を放置することはアメリカ政府がアメリカ国民の生存権が脅かされるのを黙認したに等しい。これは人権問題になる。
それに、上にも書いたのですが、北朝鮮は独裁国家で、経済的にアメリカと関わりがない。中国はアメリカと戦争すれば、経済的な打撃が大きく、その後、どうなるか分からない。勝ち負けの問題ではない。戦争するメリットがない(薄い)。だからどこかで回避したいと考える。だが、北朝鮮は違う。ミサイル発射を抑制する要素は皆無と言っていい。それどころか組織運営の失敗で過激になる可能性もある。
よってアメリカは北朝鮮を放置できない。

核放棄という結末のため
アメリカが求めているのはあくまで核放棄。金正恩体制の崩壊が必須というわけではない。でも、金正恩体制であるかぎり、核放棄はない。ならば体制の崩壊を導くしかない。その方法が北爆なのだけど、それも方法の一つであって、それだけが答えではない。北爆しなくても崩壊するならば、そちらの方がいい。なにせ、戦争になれば、必然、韓国人も死ぬ。人権大好きなアメリカでは簡単に容認できない。もちろん、アメリカ兵も死ぬ。ただ、安全保障問題を考慮すると、何もしないというのは有り得ない。
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結論とか

アメリカは空爆を望んでいない。核放棄さえすればそれで終わり。でも、北朝鮮は(おそらく)内部組織が不安定で強硬姿勢を崩せない。じゃあ、時間を置けば解決するのか? いや、それこそなんの根拠もありません。金正恩は順調に敵対する人材を粛清していますが、それで内部の緊張が解消されるという保証は一切ない。ちょっとした暴走で何百万・何千万の人間が死ぬかもしれないのですから、そんな悠長な推測は出来ない。したらアホです。

だからといって空爆があるとは限らないのですが、確実に高まっていますよね。北朝鮮もアメリカも追い込まれています。チキンレースと言っていいでしょう。問題は金正日が各国と瀬戸際外交をしていても、ギリギリの線は超えなかったのに対して、金正恩は越える。ワームビアは致命的な一線だったと思います。この上に北朝鮮がグアムに本当にミサイルを発射すれば「空爆」はほぼ確定でしょう。海に着弾しても。
●アメリカは、空爆以外の…体制崩壊・暗殺などの方法を探りながら、それらがダメとなれば空爆を取るでしょう。つまり空爆は最終手段か、最後の方の手段。しかし、アメリカの領土にミサイルが着弾すれば話は別です。
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