清水社(熱田神宮)

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清水社(熱田神宮)

投稿日時:2019-11-09 09:29:31
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清水社

住所愛知県名古屋市熱田区神宮1-1-1熱田神宮
別名お清水さま
祭神罔象女神(ミズハノメノカミ)
熱田神宮敷地内に湧く清水を祀った神社。すぐ横に水が湧いている。平景清(藤原景清)が目を洗い疾患が治ったとも。この清水にはもう一つ楊貴妃の伝承がある。中国には古来から神仙思想があって人間は修行して不老不死の仙人になると考えていた。唐の6代皇帝の玄宗の妻である楊貴妃(719年から756年)は死後に仙人となって海上の山に住んでいた…という漢詩「長恨歌」を白居易が描いている(描かれたのは806年)。で、その海上の山(=蓬莱)が日本だ!となって、この清水社の「お清水」の小さな岩がその楊貴妃の墓だとされる。
また熱田神宮の神体の草薙剣(クサナギノツルギ)の正体は楊貴妃だとも。
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お清水さん

清水には小さな岩があり、これが楊貴妃の石塔(の一部)とされる。一部ってことは下に埋まっているのか?柄杓(ヒシャク)でこの石に三回水をかけると願い事が叶う。この石が結構遠くて、水をかけたくても結構難しい。
●楊貴妃に因んで、この清水の水で洗うと肌が綺麗になる…ってことになっている。
●この清水の水で目を洗うと原病が治る…とされる。
●でも、実際にはやっちゃいけないですよ。

楊貴妃とか平景清

楊貴妃
中国から見ると日本は東方の仙人が住む島…というのはよく言われる設定で、徐福伝説もここから来ている(徐福は不老不死の薬を求めて旅に出て日本にたどり着いた…と言われる)。ちなみに仙人が住む場所として西の崑崙山。東が蓬莱山。なので蓬莱=日本となりやすい。楊貴妃が実際に日本に来たわけではないので、日本で漢詩を読む文化が広がった時に設定として付いたのではないかと思う。もちろん集客のために。
この辺りは日本が仏教を吸収し、神道と共存した経緯(神仏習合)と似ている。
●熱田神宮の草薙剣(クサナギノツルギ)の正体が楊貴妃だというのも、実に日本的な感じがする。

ところで、草薙剣(クサナギノツルギ)の正体が楊貴妃だというなら、草薙剣は「女神」という感覚があったのだろうか。
平景清
平景清は平安時代末期から鎌倉時代の武将。平性だが本姓は藤原。当時は平氏に仕えるものが「平」を名乗ることがあったので珍しいことじゃないです。景清は勇猛果敢な猛将で、平家物語でも登場する。錣引き(シコロヒキ)が有名。壇ノ浦の合戦後に捕らえられた後に死亡。
●錣はカブトや鎧の一部で、景清は源氏の武将の錣を素手で引きちぎった。

歌舞伎・浄瑠璃・能などは平家物語を題材にしたものが多いが、景清を主人公にしたものが「景清もの」と称されるくらいにある。また各地に「景清の墓」とされるものがある。そのくらいに有名人。実際に景清がこの清水で目を洗ったかどうかは分からないというか、かなり怪しい。おそらく、楊貴妃と同様に設定されたのではないかと思う。
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