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神がかる、オキナガタラシヒメ
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その大后 息長帯日売命(オキナガタラシヒメノミコト)は、当時(ソノトキ)帰神(カムガカリ)したまひき。かれ、天皇 筑紫の訶志比宮(カシイノミヤ)に坐して、熊曽国を撃たむとしたまひし時、天皇御琴(ミコト)を控(ヒ)かして、建内宿禰大臣(タケシウチノスクネノオオオミ)沙庭(サニハ)に沙庭に居て、神の命を請ひき。
現代文訳
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解説
おそらくは古代の巫女の形
オキナガタラシヒメは神の言葉を受ける媒体(巫女)となり、天皇が琴を弾き、建内宿禰はその巫女の言葉を解釈する。
これが日本の古来のシャーマンのありかたであり、信仰であり、儀式だったんでしょう。となると、ここでの天皇の役割はどこまで、脇役。神が降りる巫女、そしてその言葉を受けて、解釈するサニワ。この二人は、「神」そのもの、もしくは神に近いものです。では天皇はどうでしょう?? 琴を弾いているだけ。
軽い、気もします。
でも、大事な役割なのです。環境を作るということです。もしかすると天皇はこの儀式の「演出家」なのかもしれません。巫女とサニワという演者をまわす、この中で一番偉い人なのかもしれません(実際地位は上なんですがね)。
オキナガタラシヒメは神の言葉を受ける媒体(巫女)となり、天皇が琴を弾き、建内宿禰はその巫女の言葉を解釈する。
これが日本の古来のシャーマンのありかたであり、信仰であり、儀式だったんでしょう。となると、ここでの天皇の役割はどこまで、脇役。神が降りる巫女、そしてその言葉を受けて、解釈するサニワ。この二人は、「神」そのもの、もしくは神に近いものです。では天皇はどうでしょう?? 琴を弾いているだけ。
軽い、気もします。
でも、大事な役割なのです。環境を作るということです。もしかすると天皇はこの儀式の「演出家」なのかもしれません。巫女とサニワという演者をまわす、この中で一番偉い人なのかもしれません(実際地位は上なんですがね)。
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- Page1 穴門の豊浦、筑紫の訶志比宮
- Page2 大鞆和気命の名前の理由
- Page3 神がかる、オキナガタラシヒメ
- Page4 西の方に国あり
- Page5 汝は一道に向ひたまへ
- Page6 なほ大御琴をあそばせ
- Page7 大祓いと罪悪
- Page8 汝命の御腹に坐す御子
- Page9 その神の腹に坐す御子
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