一人では答えられず・蝦夷の言い訳

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舒明天皇(五)一人では答えられず・蝦夷の言い訳

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原文

於是、大臣、得山背大兄之告而不能獨對、則喚阿倍臣・中臣連・紀臣・河邊臣・高向臣・采女臣・大伴連・許勢臣等、仍曲舉山背大兄之語。既而便且謂大夫等曰、汝大夫等共詣於斑鳩宮、當啓山背大兄王曰「賤臣何之獨輙定嗣位、唯舉天皇之遺詔以告于群臣。群臣並言、如遺言、田村皇子自當嗣位、更詎異言。是群卿言也、特非臣心。但雖有臣私意而惶之不得傳啓、乃面日親啓焉。」

現代語訳

大臣(=蘇我蝦夷)は山背大兄の告白を受けて、独りでは答えることができませんでした。阿倍臣(アヘノオミ)・中臣連(ナカトミノムラジ)・紀臣(キノオミ)・河辺臣(カワヘノオミ)・高向臣(タカムクノオミ)・采女臣(オネメノオミ)・大伴連(オオトモノムラジ)・許勢臣(コセノオミ)たちを呼び寄せて、詳しく山背大兄の語った言葉を挙げて検討しました。やがて、大夫(マヘツキミ=臣下)たち語って言いました。
「お前、大夫たち、ともに斑鳩宮に参り出て、山背大兄王に申し上げて
『私めが、どうして独りで容易く天皇の後継者を定めることができましょうか。ただ推古天皇の遺言を挙げて、群臣(マヘツキミタチ)に告げただけです。群臣も言っております。遺言の通りに、田村皇子は自然と後継者となって天皇になります。誰も異存はありません。これは群卿の言葉です。私独りの心ではありません。ただし、わたしめに私心(=自分の意思)があったとしても、恐れ多くて伝え申し上げることはできません。そのことについては面と向かって会う日に自ら申し上げましょう』と言ってくれ」
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解説

議論する臣たち
阿倍臣(アヘノオミ)・中臣連(ナカトミノムラジ)・紀臣(キノオミ)・河辺臣(カワヘノオミ)・高向臣(タカムクノオミ)・采女臣(オネメノオミ)・大伴連(オオトモノムラジ)・許勢臣(コセノオミ)
のうち、田村皇子派は、阿倍臣・中臣連・高向臣・采女臣・大伴連。
山背大兄派は、紀臣・許勢臣。
どっちでも無い派が河辺臣。
まぁ、記述されている以外に現場には氏族がいたかもしれませんが。

ちなみに前の話し合いで登場したのに、ここで呼ばれていない人物は、難波吉士身刺(ナニワノキシムザシ)と佐伯連東人(サエキノムラジアズマヒト)と蘇我倉麻呂臣(ソガノクラマロ)です。

そう考えると意見の対立と言っても、この時点ではまだ、憎悪というよりは単純に「このまま空位が続くのは良く無い」という政治家としても判断からだったのかもしれませんね。
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