日本武尊の妃と子女

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景行天皇(四十五)日本武尊の妃と子女

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原文

初日本武尊、娶兩道入姫皇女爲妃、生稻依別王、次足仲彦天皇、次布忍入姫命、次稚武王、其兄稻依別王、是犬上君・武部君、凡二族之始祖也。又妃吉備武彦之女吉備穴戸武媛、生武卵王與十城別王、其兄武卵王是讚岐綾君之始祖也、弟十城別王是伊豫別君之始祖也。次妃穗積氏忍山宿禰之女弟橘媛、生稚武彦王。

現代語訳

これより先のことです。
日本武尊(ヤマトタケルミコト)は兩道入姫皇女(フタジノイリビメノヒメミコ=垂仁天皇の皇女)を娶って妃として、稻依別王(イナヨリワケノミコ)を生みました。次に足仲彦天皇(タラシナカツヒコノスメラミコト仲哀天皇)、布忍入姫命(ヌノシイリビメノミコト)、稚武王(ワカタケノミコ)です。
兄の稻依別王(イナヨリワケノミコ)は犬上君(イヌカミノキミ)・武部君(タケルベノキミ)の以上二つの族の始祖です。
又、吉備武彦(キビノタケヒコ)の娘の吉備穴戸武媛(キビノアナトノタケヒメ)を妃として、武卵王(タケカヒゴノミコ)と十城別王(トオキワケノミコ)を生みました。
兄の武卵王(タケカヒゴノミコ)は讃岐綾君(サヌキノアヤノキミ)の始祖です。弟の十城別王(トオキワケノミコ)は伊予別君(イヨノワケノキミ)の始祖です。次の妃の穗積氏忍山宿禰(ホヅミノウジノオシヤマノスクネ)の娘の弟橘媛(オトタチバナヒメ)は稚武彦王(ワカタケヒコノミコ)を生みました。
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