天武天皇(百二十四)儲用の鉄など・兵器を郡家に収蔵せよ・白朮の献上

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天武天皇(百二十四)儲用の鉄など・兵器を郡家に収蔵せよ・白朮の献上

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現代語訳

(即位14年)11月2日。儲用(マウケ=役所で使うもの用)の鉄1万斤(ハカリ)を、周芳総令(スワノスブルオサ)のところへ送りました。この日に筑紫太宰は儲用の物として、絁(フトギヌ)100匹・糸100斤・布三300端・庸布(チカラヌノ)400常・鉄1万斤・箭竹(ヤノシ=矢に使う竹)2000連を請願しました。筑紫に送り、下しました。
11月4日。四方の国に詔(ミコトノリ)して言いました。
「大角(ハラ=軍の管楽器)・小角(クダ=軍の管楽器)・鼓(ツヅミ)・吹(フエ)・幡旗(ハタ)・弩(オオユミ=大きな弓)・抛(イシハジキ=石を飛ばす兵器)の類は、個人の家に置いてはいけない。すべて郡家(コオリノミヤケ)に収蔵しなさい」
11月6日。天武天皇は白錦後菀(シラニシキノミソノ=?)に行きました。
11月24日。法蔵法師(ホウゾウホウシ)・金鍾(キンショウ)は白朮(オケラ=漢方薬の植物)を煎じた物を献上しました。この日に天皇ために、招魂(ミタマフリ=鎮魂祭)をしました。
11月27日。新羅は波珍飡(ハチンサン=新羅の官位)の金智祥(キンチジョウ)・大阿飡(ダイアサン)の金健勳(キンゴンクン)を派遣して、政治について請願しました。調(ミツキ)を献上しました。
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解説

大角・小角・鼓・吹・幡旗・弩・抛
最初の5つは「兵器」というよりは軍隊を統率するためのもの。最後の二つは大きな弓と投石器で、まぁ、「飛び道具」です。刀じゃないんですよね。
私は日本人は穢れを嫌ったので、直接穢れが移る「刀」を嫌ったんじゃないかと思います。まぁ、そうは言っても、これまでにも「刀」は散々、出ているのですけど。
招魂
招魂と言うと、イタコの口寄せのようなものではなく、天皇の魂が飛んでいかないように魂を固定するという儀式です。つまり、天皇はかなりやばい病状ということです。漢方薬である白朮が献上されたのも、そういうことなんでしょう。
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原文

十一月癸卯朔甲辰、儲用鐵一萬斤、送於周芳總令所。是日、筑紫大宰、請儲用物、絁一百匹・絲一百斤・布三百端・庸布四百常・鐵一萬斤・箭竹二千連、送下於筑紫。丙午、詔四方國曰、大角小角鼓吹幡旗及弩抛之類、不應存私家、咸收于郡家。戊申、幸白錦後菀。丙寅、法藏法師・金鍾、獻白朮煎。是日、爲天皇招魂之。己巳、新羅、遣波珍飡金智祥・大阿飡金健勳、請政、仍進調。
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