鳴鏑とネズミ

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鳴鏑とネズミ

漢字・読みナリカブラトネズミ
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現代語訳

鳴り鏑(ナリカブラ)を原っぱに撃ち、
その矢を取って来いと、須佐之男命(スサノオ命)は大穴牟遅神(オオナムチ神)に拾えと命じました。

大穴牟遅神(オオナムチ神)が矢を求めて、原っぱに入ると
須佐之男命(スサノオ命)は火を放って、焼いてしまいました。
逃げようにも逃げられない……と困っていると
ネズミがオオナムチの元にやってきて
「中はホラホラ、外はスブスブ」と言いました。
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解説

弓矢の矢の先に付ける矢じりに穴を開けて、通る風で音が鳴るようにしたものが「鳴鏑(ナリカブラ)」です。おそらくはピューーと音を立てて飛んでいき、それを探す、ということをスサノオにやらされます。
鳴り鏑(鏑矢)って何?
源平合戦には戦争の合図や警告音として利用していました。その鏑矢をその後、元寇で日本を攻めるモンゴル軍が利用していたことが、源義経=チンギスハン説の要因にもなっています。

鏑矢自体は音を鳴らすのが目的であり、一般的には殺傷能力はありません。いうなれば儀式用の矢です。ピューと飛ばした矢、これを拾わせる…というのが古代の儀礼にあったのかもしれませんね。

ネズミが
ネズミが中はホラホラ、外はスブスブと訳の分からないことを言います。ネズミがしゃべるだけでも異常な気もしますが、白兎もしゃべってたから、まぁ、よしとしよう。

これで、ハっと気づいて窮地を脱するのですが、ところでどうしてネズミなんでしょうか。ネズミはかわいい、と考えるのは現代の人だけで、ネズミは貯蔵した穀物は食うわ、病気は運んでくるわ、古代の人にとっては忌み嫌う動物。これがここで登場し、オオナムチにヒント出すのは、ちょっと腑に落ちないです。
ただヘビ・ムカデ・蜂と来てネズミ、というだけならば納得です。すべて死を連想する動物だからです。
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原文

亦鳴鏑を大野の中に射入れて、其の矢を採らしめたまひき。故、其の野に入りし時、即ち火を以ちて其の野を廻し焼きき。是に出でむ所を知らざる間に、鼠来て云ひけらく、「内は富良富良外は須夫須夫。」といひき。
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