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女鳥王は嫉妬が不安
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また、天皇、其の弟速總別の王を以ちて媒と爲て、庶妹女鳥の王を乞いき。爾くして女鳥の王、速總別の王に語りて曰く、「大后の強きに因りて八田の若郎女を治め賜わず。故、仕え奉らじと思う。吾は汝が命の妻と爲らん。」即ち相い婚いき。是を以ちて速總別の王、復奏さず。
現代語訳
天皇は弟の速総別王(ハヤフサノワケノミコ)に仲を取り持ってもらい異母妹の女鳥王(メドリノミコ)を望みました。女鳥王(メドリノミコ)が速総王(ハヤフサワケノミコ)に語って言いました。
「大后の性格が強いので八田若郎女(ヤタノワキイラツメ)を(天皇は)娶っていません。それで天皇に仕えるのはやめようと思います。わたしはあなたの妻になります」
すれですぐに結婚しました。それで速総王(ハヤフサノキミ)は(仲人の)報告をしませんでした。
「大后の性格が強いので八田若郎女(ヤタノワキイラツメ)を(天皇は)娶っていません。それで天皇に仕えるのはやめようと思います。わたしはあなたの妻になります」
すれですぐに結婚しました。それで速総王(ハヤフサノキミ)は(仲人の)報告をしませんでした。
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解説
女鳥王は応神天皇の娘であり、仁徳天皇から見ると異母妹です。八田若郎女とは同母姉妹です。自分の姉があんな目に合ってるんだから「わたしは仁徳天皇の妃にはなりたくないなぁ」と考えるのは至極当然。
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