毛野臣の隠蔽工作と阿利斯等の怒り

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継体天皇(四十)毛野臣の隠蔽工作と阿利斯等の怒り

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原文

於是、天皇聞其行狀、遣人徵入。而不肯來。顧以河內母樹馬飼首御狩奉詣於京而奏曰「臣、未成勅旨。還入京鄕、勞往虛歸、慙恧安措。伏願、陛下、待成国命入朝謝罪。」奉使之後、更自謨曰「其調吉士、亦是皇華之使。若先吾取歸、依實奏聞、吾之罪過必應重矣。」乃遣調吉士、率衆守伊斯枳牟羅城。於是、阿利斯等、知其細碎爲事・不務所期、頻勸歸朝、尚不聽還。

現代語訳

天皇はその毛野臣の行状(アルカタチ)を聞いて、人を派遣して呼び寄せようとしました。しかし、承諾しませんでした。そこで毛野臣は密かに、河内母樹馬飼首(カフチノオモノキノウマカイノオビト)の御狩(ミカリ)を京(ミヤコ)に詣でさせて言いました。
「わたしめ、いまだに勅(ミコトノリ=ここでは百済と新羅の和睦のこと)の旨を成さないで、京郷(ミヤコ)に帰って入り、労(ネギラ)われて、虚(ムナ)しく帰るわけにはいきません。恥ずかしく思い、面目ない気持ちをどうにもできません。伏して願います。陛下、国命(オオミヨゴト=国の命令)を成してから朝廷に入って謝罪いたしますので待ってください」
使者を奉仕させて後に、また自ら騙して言いました。
「調吉士(ツキノキシ)は、皇華(ミヤコ)の使者です。もし、吾より先立って帰って、真実をあるがままに申し上げれば、吾の罪過(アヤマチ)は必ず重いものになる」
すぐに調吉士を派遣して、衆(トモガラ=族=仲間)を率いて伊斯枳牟羅城(イシキムラノサシ=地名だが未詳)を守らせました。阿利斯等(アリシト)はその細いことに心を砕いて(固執するばかり)仕事をしていて、朝廷と約束したことを務めないことを知り、しきりに帰朝(=大和朝廷に帰ること)を勧めるのですが、尚、帰ろうとはしませんでした。
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解説

阿利斯等
阿利斯等は任那王で、日本に反発して新羅と婚姻を結んだのですが、新羅王の娘と共に従者が大量に任那に流入し、我が物顔で振舞ったことから、逆に新羅と敵対。その揉め事を解決するために派遣されたのが「毛野臣」でした。その毛野臣が新羅・百済との揉め事を解決する気が無いとなって、「おいおい、ふざけんなよ」となったのが、今回のページです。実に納得いくお話です。
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