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古語拾遺38 遺りたる四
投稿日時:2019-09-09 20:57:08TWEET Facebook はてブ Google+ Pocket
原文
凡 奉造神殿帝殿者 皆須依神代之職 齋部官 率御木麁香二郷齋部 伐以齋斧 堀以齋鉏 然後 工夫下手 造畢之後 齋部殿祭及門祭訖 乃所御座 而 造伊勢宮及大嘗由紀主基宮 皆不預齋部 所遺四也
現代語訳
全ての神殿(ミアラカ)・帝殿(オオトノ)を作るのは、皆、神代から続く職(ツカサ)によるべきだ。斎部の官(ツカサ)は御木(ミキ)・麁香(アラカ)の二つの郷の斎部を率いて、伐採するのに斎斧(イミオノ)で行い、地面を掘るのに斎鉏(イミスキ)で行う。その後に工夫(タクミ)手を下して、作り終えた後に斎部は殿祭(オオトノホカイ=宮殿の安泰を願うこと)をして、また門祭(ミカドホカイ=敷地の安泰を願う)をし終わってから、遷座するべきである。
しかし、伊勢の宮や大贄(オオニエ)の由紀(ユキ)主基(スキ)の宮を造営するときに、斎部に預けていない。
これは漏れた問題点の四つ目です。
しかし、伊勢の宮や大贄(オオニエ)の由紀(ユキ)主基(スキ)の宮を造営するときに、斎部に預けていない。
これは漏れた問題点の四つ目です。
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解説
古語拾遺では朝廷の神話を元にした儀式は斎部氏などの古来からの氏族にやらせるべきなのに中臣氏にやらせていると主張している。
ここでの大贄は大嘗祭のことで、ユキとスキという宮を作っていた。
ここでの大贄は大嘗祭のことで、ユキとスキという宮を作っていた。
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