古語拾遺35 遺りたる一

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古語拾遺35 遺りたる一

投稿日時:2019-09-04 17:53:45
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原文

況復 草薙神釼者 尤是天璽 自日本武尊愷旋之年 留在尾張国熱田社 外賊偸逃 不能出境 神物靈驗 以此可觀 然則 奉幣之日 可同致敬 而 久代闕如 不修其祀 所遺一也

現代語訳

言うまでもないことではあるが、草薙の神剣は天璽(アマツシルシ=天位の印)です。日本武尊(ヤマトタケルミコト)が凱旋して帰る年に留まったときに、尾張国の熱田社(アツタノヤシロ=熱田神宮)にいることになりました。泥棒が盗んで逃げたのですが、国外に出ることは出来ませんでした。神物(カムダカラ=神宝)の霊験(クスシキシルシ)はこれを見れば分かることです。そうなれば、幣帛を奉るのであれば、等しく敬意を払ってしかるべきでしょう。久しく昔の時代から続く神祇を漏らし、その祭礼を修めていない。これは遺(モ)りたる一つです。
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解説

熱田神宮が正一位になるのはのちの時代。日本紀略によると966年に正一位。それ以前の記事になると延喜式では822年の時点で従四位下であるから、古語拾遺が書かれた時点では熱田神宮は社格の低い神社だったということになる。少なくとも「名神大」ではない。ということは月次・新嘗などの奉幣はなかった。これが「祭礼を修めていない」ということ。

しかし、神話を見る限り、熱田社はかなりの古社であるのは間違い無く、また、天璽である草薙剣を祀っていること、草薙剣が盗まれたものの帰って来た経緯を考えてもその霊威は馬鹿に出来ないもののはず。それでも、この扱いってのはおかしい!と古語拾遺は言っているわけです。決して、自分のことだけ考えているわけじゃないのですよね。ただ、中臣氏が憎いだけで。
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