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古語拾遺37 遺りたる三
投稿日時:2019-09-05 19:58:48TWEET Facebook はてブ Google+ Pocket
原文
天照大神 本 與帝同殿 故 供奉之儀 君神一體 始自天上 中臣齋部二氏 相副奉日神 猨女之祖 亦解神怒 然則 三氏之職 不可相離 而 今伊勢宮司 獨任中臣氏 不預二氏 所遺三也
現代語訳
天照大神は元々は天皇と殿(オオトノ=天皇が生活する場所)と同じところに居ました。仕えて奉る儀礼も君(キミ=天皇)と神は一体でした。天上界での一件から(天岩戸の事件)始まった中臣氏と斎部氏はどちらも日の神の祭礼を行ってきました。猨女(サルメ)の先祖(=アメノウズメ)も、また神の怒りを解きました。この三氏(中臣・斎部・猨女)の職はお互いに離れてはいけないものです。ところが、今の伊勢の宮司は中臣氏だけを任命して、二氏に預けていない。問題の三つめです。
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解説
天皇と神は同じ家に住み、同じ床で寝ていました。だから神と天皇を祀る方法は同じだった。神と天皇は分離し、別々の場所で祀られるようになったのですがね。
古語拾遺によれば、重要な氏族である中臣氏・斎部氏・猨女が宮司につくべきだと言う。必ずしも「斎部氏」の都合だけを述べているのではなく、猨女のことにも言及している。この辺りは斎部広成が「必ずしも自分の都合だけを述べているわけじゃない」ってポイント。
古語拾遺によれば、重要な氏族である中臣氏・斎部氏・猨女が宮司につくべきだと言う。必ずしも「斎部氏」の都合だけを述べているのではなく、猨女のことにも言及している。この辺りは斎部広成が「必ずしも自分の都合だけを述べているわけじゃない」ってポイント。
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