三柱の大神の御名は顕れき

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三柱の大神の御名は顕れき

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原文

「こは天照大神の御心なり。また底筒男(ソコツツノヲ)・中筒男(ナカツツノヲ)・上筒男(ウハツツノヲ)の三柱の大神なり。この時にその三柱の大神の御名は顕れき。今まことにその国を求めむと思ほさば、天神地祇、また山の神と河海の諸の神に悉に幣帛(ミテグラ)を奉り、我が御魂を船の上に坐せて、真木(マキ)の灰を瓠(ヒサゴ)に納れ、また箸と葉盤(ヒラデ)を多に作りて、皆皆大海に散らし浮けて度(ワタ)りますべし」とのりたまひき。

現代文訳

「これはアマテラス大神の意思だ。
また底筒男(ソコツツノヲ)・中筒男(ナカツツノヲ)・上筒男(ウハツツノヲ)の神だ」

このときやっと三柱の神(住吉三神のこと)の名前を知ったのです。

「今から、ほんとうに、その国(朝鮮半島)を求めるのならば、天神地祇・山の神・河の神・海の神・その他の沢山の神々に『ぬさ(=神に捧げる物品)』を奉納し、私の魂を船に乗せて、真木(植物の名前)を焼いた灰をヒョウタンに入れて、箸と平たい皿を作って、すべて海に撒いて、海を渡るのだ」

と言いました。
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解説

住吉さん
底筒男(ソコツツノヲ)・中筒男(ナカツツノヲ)・上筒男(ウハツツノヲ)はイザナギ黄泉の国から帰還し、ケガレを落としてときに生まれた神。
参考:住吉三神が産まれる

ケガレを落とす、「祓い」を象徴しているとも言われます。同時に「海」の神です。住吉三神によって仲哀天皇が死に、あらゆる罪を祓う儀式が行われたのは皮肉。いや、計画的な物語の演出でしょう。

海の儀式
ここで語られた海を渡るための儀式は、当時実際にあった儀式なのでしょう。前のページにあった「大祓い」のために集められた「罪」は全て、現在でも行われる「大祓い」で語られる「祝詞」に出てくる「罪」です。

ではここのマキの灰をつめたヒョウタンや箸と皿を海に撒くという儀式は残っているのか?? 知りません。あったんじゃないかなぁ、と思うだけです。

おそらく大和が中心となって、すたれていった九州地方の海の儀式ではないか?と。

ちなみにヒョウタンというと青森の三内丸山遺跡に5000年前にはヒョウタンを栽培していた証拠が見つかっています。
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