ツキヨミ

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ツキヨミ

漢字・読み月讀命
別名月弓尊、月夜見尊、月讀尊、ツクヨミ
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概要

影の薄い天津神
ツキヨミはアマテラスの弟、スサノオの兄に当たります。イザナギ黄泉の国から帰って来て禊をして穢れを落とした際に生まれた三貴神の一人。ポジション的には非常に重要なところにありながら非常に陰が薄い。
参考:三貴神の誕生

物語・由来

ウケモチを殺した神
ある日アマテラスウケモチ(保食神)という神と会うように言われ、尋ねるとウケモチが口から魚や穀物や動物を吐いてもてなそうとした。それを見たツキヨミは「汚い!」と激怒、ウケモチを殺してしまう。その後、アマテラスの使いがウケモチの遺体を確かめに行くと、遺体から牛・馬・五穀など人間に必要なものが生まれていた。アマテラスはそれを喜び、集めて人間世界に広めた。
参考:第五段一書(十一)ウツシキアオヒトクサ
キャラの被る不幸
神の遺体から五穀が生まれる――この神話のことをハイヌウェレ型神話と呼びます――この物語は日本書紀に書いてあるのですが、古事記ではツキヨミがスサノオに、ウケモチがオオゲツヒメに変わり、全く同じ物語が語られています。こういうことがあるので日本神話はちょっとややこしい。
ツキヨミはスサノオにポジションを取られた
このことから、アマテラスとツキヨミという二柱しかなかったところにスサノオが無理に足されたという考え方があります。確かにツキヨミは夜と月の神と分かりますし、アマテラスは太陽と昼の神と分かりますが、スサノオって何なんでしょう??
スサノオは後から追加されたか、ツキヨミと共に参加したか――謎です。
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性格・能力

ツキヨミは
ツキヨミは夜と月を表します。一月二月と表す様に月は古代の人にとって時間を表しています。名前の由来は「月」を「読む」とも「月」と「夜」とも言われますが、ハッキリとはしません。世界中のどこので神話であっても、太陽と月を最初に生むことは珍しいことではなく、極一般的なキャラクターです。
●日本は昔は太陰暦でした。太陰暦は月齢を基準にしています。そのため毎月の一日は新月で、毎月三日は「三日月」です。そして一五日は「十五夜の満月」。それから欠けていって毎月三〇日にはまた新月になります。
●日本にある八日市、十日市、廿日市(ハツカイチ)といった地名は月の対応日に「市」が開かれていた土地です。
●農業には暦が絶対に必要です。しかし太陰暦は太陽歴とは必然ずれます。年を経るごとにズレが大きく成り、役に立たないはず。太陰暦を日本がいつから使っていたかは分からない。
●月齢が大きく関わるのは「海」。海の満ち引きによって漁は変わる。航路も変わる。地形も変わる。日本人が太陰暦を使っていたのは海洋民族だった頃の名残?かもしれない。
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神社や関連する土地

伊勢神宮
月読神社

歴史背景

日本中にちらほらとツキヨミを祀っている神社はあるのですが、古来からあった月信仰にツキヨミが乗っかった形跡があり、日本神話の中と同じく、少々陰が薄いです。
●元は壱岐で信仰されていた、とされ、大和朝廷にとって朝鮮半島との交易で重要な土地だったので、壱岐の神(=ツクヨミ)を勧請し、神話に組み込まれたとも言われます。
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