ヤマトトトヒモモソヒメ

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ヤマトトトヒモモソヒメ

漢字・読み倭迹迹日百襲姫神
別名モモソヒメカミ
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概要

第7代天皇 孝霊天皇の子女で、キビツヒコ(吉備津神社の祭神で桃太郎の元ネタ)の姉。オオモノヌシ神(=オオクニヌシオオナムチ)と結婚したとされる。霊能力が高く、幾度も予言を的中させている。神功皇后卑弥呼といった能力を持った女神に対してあまりネームバリューが低いのですが、かなり優秀な巫女・女神であったことは確か。箸墓古墳に眠っているという伝承があり、卑弥呼、もしくは卑弥呼の後継者である壹與(トヨ・イヨ)と同一人物ではないかとも言われていた。
まとめ
孝霊天皇の皇女。
日本書紀では「ヤマトトトヒモモソヒメ」。
●古事記では「ヤマトトモモソヒメ」。微妙に違う。
●箸墓古墳の主で、卑弥呼ではないか?とも言われる(実際は違うとされる)。
●大物主と結ばれるが、その後、死亡。
●巫女として神を下ろして、大物主の祟りの神託を受けたり、タケハニヤスヒコの謀反を予知した。
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物語・由来

伊勢神宮アマテラスが祀られる以前の太陽信仰の巫女
伊勢神宮アマテラスが祀られる以前はヤマト朝廷は三輪山で儀式を行っていました。祟神天皇の代ではモモソヒメがその祭祀を取り仕切っていました。
オオモノヌシとの結婚
モモソヒメはオオモノヌシと結婚した。オオモノヌシは夜に姫の元に通って来るので、顔がよく見えない。モモソヒメは我慢できず、「顔が見たい」と強引に迫った。するとオオモノヌシは「朝になっても帰らずに櫛箱の中に入っている。見ても驚くなよ」と答えた。朝になり、櫛箱をのぞいてみると、そこには小さな蛇がいた。それを見てモモソヒメが驚くと、蛇は一瞬で若者に変わった。蛇はオオモノヌシだった。オオモノヌシは恥をかかされたと怒って、三輪山へと帰って行った。モモソヒメは後悔し恥じ、箸で女性器をついて自殺してしまった。
箸墓古墳に埋葬
モモソヒメの墓は昼は人間が、夜は神が造った。人々はこの墓を箸墓(ハシバカ)と呼んだ。
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性格・能力

あそこを箸で突いて自殺?
スサノオ高天原で働いた乱暴狼藉の中にも、機織り女がアソコに機織り機の部品が刺さって死んでしまう、という件があります。女性器を突く=死亡という図式は、「女性機能を失う」という意味合いがあると考えられます。また一方で矢は神の依り代。矢で貫くということは神との交わりを表しています。これがどういう意味合いを持っているかはハッキリしません。古代において処女でないと巫女が出来ないとしたら交わることで神職にはつけなくなります。そういう意味かもしれませんし、女系社会の名残かもしれません。
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神社や関連する土地

箸墓古墳
モモソヒメが眠るとされる箸墓古墳は、年代の古い古墳であるだけでなく、古墳そのものの形状や出てくる土器―埴輪の形がその後の古墳から出土する埴輪の元ネタとなった節があることから、ヤマト朝廷の成立に関わったか、非常に強い権力者の墓と思われる。それが女性の墓となると卑弥呼という妄想が膨らみます。この箸墓古墳も邪馬台国畿内説の有力なカード。しかし箸墓古墳に眠る人物は女性ではなく男ではないかと見られています。
どちらにせよ、この箸墓古墳を持って古墳時代の始まりと考える学者は多い。
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歴史背景

箸墓古墳成立時期に箸は無い
箸墓古墳が成立したという3世紀前後にはまだ箸は来ておらず、「箸」という言葉は後日付け加えられた言葉とされます。

引用

孝霊天皇(日本書紀)
后は大日本根子彦国牽天皇(オオヤマトネコヒコクニクルノスメラミコト=孝元天皇)を生みました。妃の倭国香媛(ヤマトノクニカヒメ…別名を絚某姉【ハヘイロネ】)と、倭迹々日百襲姫命(ヤマトトトヒモモソヒメノミコトと彦五十狹芹彦命(ヒコイサセリビコノミコト…別名を吉備津彦命【キビツヒコノミコト】)と倭迹々稚屋姫命(ヤマトトトワカヤヒメノミコト)を生みました。

崇神天皇(五)弱音と儀式と大物主(日本書紀)
天皇は神淺茅原(カムアサジハラ=桜井市茅原?桜井市笠の浅茅原?とも)に行って、八十萬神に占いで問いました。このときに神明憑倭迹々日百襲姫命(カミヤマトトトヒモモソヒメ=孝霊天皇の娘)が憑(カカリ=神が憑くこと)して言いました。
「天皇よ。
どうして国が治まらないことを憂うのか?
もしも私をよく敬い、祀れば、必ず国を平穏にしよう」
崇神天皇は問いました。
「そのようなことを教えてくれるのは、どこの神ですか?」
神は答えました。
「私は倭国(ヤマトノクニ)の域内(サカイノウチ)にいる神、大物主神(オオモノヌシノカミ)という」

崇神天皇(十三)謀反の徴(日本書紀)
天皇の大叔母の倭迹々日百襲姫命(ヤマトトトヒモモソヒメノミコト)は聡明で物知りで、未来の事も分かる人です。その歌の怪(シルシ)を知って、天皇に言いました。
「これは武埴安彦(タケハニヤスヒコ)が謀反(ミカドカタブケ)を起こす表(シルシ)でしょう…

崇神天皇(十六)倭迹々姫命の婚姻と死・箸墓(日本書紀)
倭迹々日百襲姫命(ヤマトトトヒモモソヒメノミコト)は大物主神(オオモノヌシノカミ)の妻となりました。しかし、その神は常に昼は見えず、夜しか現れませんでした。倭迹々姫命(ヤマトトトヒメノミコト)は夫(セナ)に語って言いました。
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