神話で第一子が失敗である理由は胎盤を第一子と見るため

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神話で第一子が失敗である理由は胎盤を第一子と見るため

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物語・由来

記紀の中でイザナギイザナミが生んだ第一子は「失敗作」でした。古事記では「イザナギとイザナミ、初めての…」のヒルコ日本書紀では「第四段本文 大八洲の誕生」の淡路島(アワジシマ)。「第四段一書(一) 天つ神とイザナギとイザナミ」ではヒルコ。「第四段一書(十)女性が告白して男が受け入れる」でもまたヒルコです。

ヒルコと淡路島と違いはあれど、「最初の子は失敗作」という性質は変わっていません。

胎盤を「第一子」と見立てている

南スラウェシ(インドネシア)やバリ島(インドネシア)やスマトラ(インドネシア)では「胎盤」が「兄」で、子を守っていると考えていました。つまり「胎盤」が本来の第一子と考えていたようです。

この考えが日本に伝わったのでしょう。
子供が生まれるとき、子供は胎盤に包まれて生まれます。この胎盤が最初に母体から出て来ます。しかし胎盤は当然ながら人間では無く、日本書紀にあるように三年経とうが足腰が立たないのは当然。葦の船に乗せられて流されるのはしょうがないってもの。
●胎盤を記紀では「胞(エナ)」と呼んでいます。エナの「エ」は「兄(エ)」と同義、もしくは語源が「エナ」だったとも。

個人的コラム

ヒルコのもう一つの性質
日本の地域では出産後「胎盤を食べる」風習があります。胎盤を食べることで妊婦の体力を取り戻そうということです。気持ち悪いですがマジです。

わたしはヒルコには「生け贄」の性質もあると考えています。葦の船に乗せて流すというのも、ヤマトタケルのオトタチバナヒメの入水にあるように、海の生け贄の典型的な「あり方」です。

胎盤を食べるという風習もこれに関連していると思います。
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