土雷(ツチイカヅチ)

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ツチイカヅチ

漢字・読み土雷
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概要

まとめ
イザナミの死体から発生した雷神の1柱。
●古事記では右手、日本書紀では腹に発生。
●舒明天皇の時代に流星が落ちた。その流星の轟音を聞いて、その時代の人が「地雷(ツチノイカヅチ)」の音だと言っています。

物語・由来

土雷(ツチイカヅチ)はイザナミカグツチの出産によって死亡して、腐った死体から生まれた雷神の1柱。死体から雷神が発生するのは、雷神が農業神であることと、大昔は死体を肥料にしていたからではないか?と個人的には考えています。古事記ではイザナミの右手。日本書紀では腹に発生します。

雷神が農業神である以上、土と雷神は切り離せない。雷神は天神でもあります。他国では天から雨が降り、それで地が妊娠して穀物が映えるという世界観があります。日本でも、雷が稲を妊娠させると考えていました。だから雷のことを「稲妻」とも言います。
舒明天皇の時代の流星
舒明天皇の時代に流星があり、流星が轟音を立てて落ちたと言います。その音を聞いたその時代の人は「地雷(ツチノイカヅチ)」だと言ったそうです。
土雷というイザナミの体に派生した活躍の少ない神であっても、古代の日本人の生活の中に溶け込んでいた証拠です。
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引用

イザナミは既に…
するとイザナミの身体には蛆がたかり
頭には大雷(オオイカヅチ)がいました。
胸には火雷(ホノイカヅチ)がいました。
腹には黒雷(クロイカヅチ)がいました。
女性器には拆雷(サクイカヅチ)がいました。
左手には若雷(ワカイカヅチ)がいました。
右手には土雷(ツチイカヅチ)がいました。
左足には鳴雷(ナルイカヅチ)がいました。
右足には伏雷(フシイカヅチ)がいました。

第五段一書(九)殯斂の宮へ
俗に言う「八種の雷神」というのは首にあるのを大雷(オオイカヅチ)、胸にあるのを火雷(ホノイカヅチ)、腹にあるのを土雷(ツチイカヅチ)、背にあるのを稚雷(ワクイカヅチ)、お尻にあるのを黒雷(クロイカヅチ)、手にあるのを山雷(ヤマイカヅチ)、足にあるのを野雷(ノノイカヅチ)、女性器にあるのを裂雷(サクイカヅチ)といいます。

舒明天皇(二十一)大きな流星と地雷と天狗
即位9年春2月23日。大きな星が東から西に流れました。すぐに音が有って、雷に似ていました。その時代の人は言いました。
「流星の音だ」
また言いました、
「地雷(ツチノイカヅチ)だ」
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