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オオイカヅチ
漢字・読み | 大雷 |
概要
物語・由来
イザナミがカグツチの出産で死亡。そこでイザナギがイザナミを追いかけて黄泉の国へと行ったのですが、すでに死んでいて体が腐り、そこに沸いていた雷神の1柱が大雷です。
なぜ死体に雷神がわくのか?
これは個人的な推測ですが。
日本人にとって雷神とは「農業神」でした。雷が鳴ると、稲が妊娠すると思っていて、だから「稲妻」と呼びましたし、雷の後には雨が降ります。だから雷神は水神でもあり、水神である以上には龍神でもありました。
そして、大事な日本人の世界観に「山から神がやってきて里に宿る」というものがありました。雷神の場合だと、山からやってきて、空がゴロゴロと鳴り、稲を妊娠させるわけです。また日本人にとって山は異世界であり、神と死者の国でした。
この時点で雷神とは山の中にいて「死者」とも関わりがあるということになります。
さて、雷神が妊娠させた稲が実ります。仮に実った米を放置していると腐ってしまいます。その腐った米を食べると食中毒を起こします。つまり、食べ物をしっかりと管理していないと「雷神」の「祟り」として「穢れ」が発生し、食中毒を起こします。
そしてもう一つ。
農業をしたことがある人はわかると思いますが、農業で大事なのは土です。土が痩せていては農業ができません。そこで古代の人はどこの国でも肥料と連作障害に悩んできました。特に必要な栄養素が「リン」です。リンが無ければ花が咲きません。花が咲かないなら実もつきません。葉物野菜ならリンは無くてもいいですが、葉物だけでは貧しいものです。植物に必要な栄養素としてリンの他に、窒素とカリがあります。窒素とカリは意図的に補給ができるのですが、リンだけは難しい。
そのリンを多く含む「物体」が「死体」なんです。死体を肥料にすることで肥料問題を解決し、連作障害問題も和らいだ。で、何が言いたいかというと、人間はある時代まで農業のために生贄をささげていたのではないか?ということです。だから、死体と農業は強い結びつきがあった。
ちょっとまとめておきます。
●雷神は農業神
●山に農業神がいると日本人は思っていた。
●山は死者の世界
●かつて人間は死者を生贄にしていた
これをつなげれば、死体であるイザナミの体に雷神が湧くのも分かると思います。まぁ、個人的な推測ですけどね。
なぜ死体に雷神がわくのか?
これは個人的な推測ですが。
日本人にとって雷神とは「農業神」でした。雷が鳴ると、稲が妊娠すると思っていて、だから「稲妻」と呼びましたし、雷の後には雨が降ります。だから雷神は水神でもあり、水神である以上には龍神でもありました。
そして、大事な日本人の世界観に「山から神がやってきて里に宿る」というものがありました。雷神の場合だと、山からやってきて、空がゴロゴロと鳴り、稲を妊娠させるわけです。また日本人にとって山は異世界であり、神と死者の国でした。
この時点で雷神とは山の中にいて「死者」とも関わりがあるということになります。
さて、雷神が妊娠させた稲が実ります。仮に実った米を放置していると腐ってしまいます。その腐った米を食べると食中毒を起こします。つまり、食べ物をしっかりと管理していないと「雷神」の「祟り」として「穢れ」が発生し、食中毒を起こします。
そしてもう一つ。
農業をしたことがある人はわかると思いますが、農業で大事なのは土です。土が痩せていては農業ができません。そこで古代の人はどこの国でも肥料と連作障害に悩んできました。特に必要な栄養素が「リン」です。リンが無ければ花が咲きません。花が咲かないなら実もつきません。葉物野菜ならリンは無くてもいいですが、葉物だけでは貧しいものです。植物に必要な栄養素としてリンの他に、窒素とカリがあります。窒素とカリは意図的に補給ができるのですが、リンだけは難しい。
そのリンを多く含む「物体」が「死体」なんです。死体を肥料にすることで肥料問題を解決し、連作障害問題も和らいだ。で、何が言いたいかというと、人間はある時代まで農業のために生贄をささげていたのではないか?ということです。だから、死体と農業は強い結びつきがあった。
ちょっとまとめておきます。
●雷神は農業神
●山に農業神がいると日本人は思っていた。
●山は死者の世界
●かつて人間は死者を生贄にしていた
これをつなげれば、死体であるイザナミの体に雷神が湧くのも分かると思います。まぁ、個人的な推測ですけどね。
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引用
イザナミは既に…
第五段一書(九)殯斂の宮へ
するとイザナミの身体には蛆がたかり
頭には大雷(オオイカヅチ)がいました。
胸には火雷(ホノイカヅチ)がいました。
腹には黒雷(クロイカヅチ)がいました。
女性器には拆雷(サクイカヅチ)がいました。
左手には若雷(ワカイカヅチ)がいました。
右手には土雷(ツチイカヅチ)がいました。
左足には鳴雷(ナルイカヅチ)がいました。
右足には伏雷(フシイカヅチ)がいました。
頭には大雷(オオイカヅチ)がいました。
胸には火雷(ホノイカヅチ)がいました。
腹には黒雷(クロイカヅチ)がいました。
女性器には拆雷(サクイカヅチ)がいました。
左手には若雷(ワカイカヅチ)がいました。
右手には土雷(ツチイカヅチ)がいました。
左足には鳴雷(ナルイカヅチ)がいました。
右足には伏雷(フシイカヅチ)がいました。
第五段一書(九)殯斂の宮へ
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