古語拾遺20 斎蔵と斎部

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古語拾遺20 斎蔵と斎部

投稿日時:2019-08-27 19:01:36
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原文

當此之時 帝之與神 其際未遠 同殿共床 以此爲常 故 神物官物 亦未分別 宮内立藏 號日齋藏 令齋部氏永任其職

現代語訳

この時(橿原宮を建てた頃)は天皇(この時点では神武天皇)と神の違いはほとんどありませんでした。殿(オオトノ=天皇が生活する場所でアマテラスと神器がいる場所)では神と同じ高さの床で過ごしていました。これが日常でした。そのため、神物(カンダカラ=神宝)・官物(ミヤケノモノ=天皇の所有物)もまた、分かれてはいませんでした。宮廷の中に蔵を建てて、斎蔵(イミクラ=神物と官物を収める蔵で大蔵とは別)と名付けて斎部氏を職に任命しました。
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解説

天皇と神との間に「差」がないというのは、日本神話の中ではいわば常識です。アマテラスから、九州神話までは完全な神の神の物語。神武天皇以降は神の子孫である「天皇」の物語ですが、彼らの多くは不思議な逸話を持つ神と人の間の存在です。

でも、ここで語られるのは、もうちょっと違う。

現在は本殿に神がいて、人間は拝殿までしか行けない。神官は本殿に入れるけども、本殿は拝殿よりも一段高い場所に設置されていて、神は上、人は下という形式はハッキリしている。しかし、当時は天皇…つまり神官が生活する場所に神も存在し、神の持ち物と天皇の持ち物は同じ蔵で管理し、その境目は曖昧。人と神の境目はかなり「曖昧」です。

もちろん古語拾遺が書かれたのは9世紀ですから、ここでの記述での関係とは違い、神は上、人は下というものです。
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