古語拾遺23 垂仁天皇

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古語拾遺23 垂仁天皇

投稿日時:2019-08-29 19:00:10
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原文

洎于卷向玉城朝 令皇女倭姫命 奉齋天照大神 仍隨神教 立其祠於伊勢五十鈴川上 因 興齋宮 令倭姫命居焉 始在天上 預結幽契 衢神先降 深有以矣

 此御世 始以弓矢刀 祭神祇 更定神地神戸 又 新羅王子 海檜槍來歸 今在但馬国出石郡 爲大社也

現代語訳

卷向(マキムク)の玉城(タマキ)の朝廷の時代になりました。皇女の倭姫命(ヤマトヒメミコト)に命じて、天照大神(アマテラスオオミカミ)を斎き奉りました。神の教えのままに、その祠(ヤシロ)を伊勢国の五十鈴川の川上に立てました。斎宮(イツキノミヤ)を立てて、倭姫命を住まわせました。はじめに天上の世界に(アマテラスが)居たときに幽(カク)れる契(チギリ)を結び、衢(チマタ)の神(=サルタヒコのこと)が先に地上に降臨したのは深い所以があります。

この時代に初めて弓・矢・刀をもって神祇を祀りました。さらに神地・神戸を定めました。また新羅の王子の海檜槍(アマノヒホコ)」が来て帰化しました。今、但馬国出石郡にある大きな社となっています。
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解説

第11代目天皇の垂仁天皇の時代になりました。日本書紀の垂仁天皇の段に書いてあります。
ヤマトヒメ
ヤマトヒメは垂仁天皇の娘で伊勢神宮にアマタラスを祀ることになった最初の巫女。その巫女が普段生活していたのが斎宮。

アマテラスサルタヒコ
古語拾遺によると、アマテラスとサルタヒコは天上界で関係があって、地上に降臨する際に先導したのは、その関係からだったと書いてあります。つまりサルタヒコは天上界(=タカマガハラ)に関わる神ということになります。
ちなみに古事記・日本書紀ではサルタヒコが先導したのはアマテラスの孫のニニギであってアマテラスじゃないんですが、アマテラスが降臨するという神話が元々はあったのかもしれない。
アメノヒボコ
アメノヒボコは古語拾遺で見ると、海檜槍ですから海の神様って感じです。まぁ、海を越えてやってきたのだから妥当な気がする。
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