古語拾遺18 神籬を建て神々を祀る

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古語拾遺18 神籬を建て神々を祀る

投稿日時:2019-05-07 13:16:02
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原文

爰 仰從皇天二組之詔 建樹神籬 所謂 高皇産靈神産靈魂留産靈生産靈足産靈大宮賣神事代主神御膳神 【已上 今御巫所奉齋也】 櫛磐間戸神豊磐間戸神 【已上 今御門巫所奉齋也】 生嶋 【是 大八洲之靈 今生嶋巫所奉齋也】 坐摩 【是 大宮地之靈 今坐摩巫所奉齋也】

現代語訳

皇天(アマツカミ=アマテラスタカミムスビ)の2柱の祖(ミオヤ)の詔(ミコトノリ=言葉)に従い、神籬(ヒモロキ)を建てました。高皇産靈(タカミムスビ)・神産霊(カミムスビ)、魂留産靈(タマツメムスビ)・生産靈(イクムスビ)・足産靈(タルムスビ)・大宮売神(オオミヤノメノカミ)・事代主神(コトシロヌシノカミ)・御膳神(ミケツカミ)
現在、御巫(ミカムナギ)が祝い祀っています。

櫛磐間戸神(クシイワマトノカミ)・豊磐間戸神(トヨイワマトノカミ)
現在、御門(ミカド)の巫(カムナギ)が祝い祀っています。

生嶋(イクシマ
これは大八洲(オオヤシマ=日本)の霊(ミタマ)です。今、生嶋の巫が祝い祀っています。

坐摩(イカスリ)
大宮地(オオミヤチ)の霊です。今、坐摩の巫が祝い祀っています。
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解説

朝廷内の儀式に関わる神々が並んでいる。古語拾遺は斎部氏が「俺だって正統な氏族だ!」と主張するために書いた(とされる)ものなんですが、それでも内容は馬鹿にできない。例えば、ここで挙げられる神は11世紀に書かれた延喜式の「宮中の神」で挙げられたものと一致する。

古事記や日本書紀でもアマテラスタカミムスビが特別視されている感じはあるが、明確に「皇天二組」と「ツートップだよ」と記述がある。その割にタカミムスビが宮中の神として祀られるのは面白い。
アマテラス信仰が始まったのは記紀編纂の数十年前ではないか?と言われるのも分かる。

坐摩(イカスリ)
よく分からないが、その土地を守る神らしい。大宮(=天皇の住居)の土地を守る神として祀られただと思われる。
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