古語拾遺17 造祭祀具の斎部

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古語拾遺17 造祭祀具の斎部

投稿日時:2019-05-06 18:23:23
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原文

又 令天富命率齋部諸氏 作種種神寶 鏡玉矛盾木綿麻等 櫛明玉命之孫 造御祈玉 【古語 美保伎玉 言祈也】 其裔 今在出雲国 毎年與調物共頁進其玉 天日鷲命之孫 造木綿及麻并織布 【古語 阿良多倍】 仍 令天富命率日鷲命之孫 求肥饒地遣阿波国殖穀麻種 共裔 今在彼国 當大嘗之年 貢木綿麻布及種種物 所以 郡名爲麻殖之縁也 天富命 更求沃壤 分阿波齋部 率往東上 播殖麻穀 好麻所生 故 謂之總国 穀木所生 故 謂之結城郡 【古語 麻謂之總 今爲上總下總二国 是也】 阿波忌部所居 便名安房郡 【今安房国 是也】 天富命 即於其地立太玉命社 今謂之安房社 故 其神戸有齋部氏 又 手置帆負命之孫 造矛竿 其裔 今分在讚岐国 毎年調庸之外 貢八百竿 是其事等証也
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現代語訳

また、天富命(アメノトミノミコト)に命じて、忌部の諸々の氏族を率いて、種々の神宝、鏡・玉・矛・盾・木綿・麻などを作らせました。櫛明玉命(クシアカルタマノミコト)の孫は御祈玉(ミホキタマ)を作りました。
古語では美保伎玉(ミホキタマ)と言います。意味合いは「祈(ホキ=祈り)」です。

その子孫は、現在の出雲国に居ます。
毎年、調物(=ミツキモノ=貢物=税)とともにその玉を奉納します。
天日鷲命(アメノヒワシノミコト)の孫は木綿や麻の敷布(アラタヘ)を作ります。
古語で阿良多倍(アラタヘ)と言います。

天富命に命じて日鷲命の孫を率いて、肥沃な土地を求めて阿波国に派遣して、穀(カジ=木綿)・麻の種を植えさせました。その子孫は現在、その国(=阿波国)に居ます。
大贄(オオニエ=天皇即位後の新嘗祭)の年には木綿・麻や種々のものを献上する。それでその郡(コオリ)の名前を麻殖(オエ)とした由縁です。
天富命はさらに良い土地を求めて阿波の斎部を分けて、東の国へ率いて行かせ、麻・穀(カジ)の種子を播いて育てました。良い麻が生える場所となりました。それで総国(フサノクニ=現在の千葉県)と言います。穀(カジ=木綿=木綿はユウと読む)の木が生えるところです。それで結城郡(ユウキノコオリ)と言います。
古語で麻と総(フサ)と言います。現在の上総・下総の二国はこれです。

阿波の忌部の居るところは安房郡(アワノコオリ)と名付きました。
現在の安房国(=千葉県南部の房総半島)はこれです。

天富命はそこに太玉命の社(ヤシロ)を立てました。現在の安房社(アワノヤシロ=?)と言います。その神戸(カムベ)に斎部氏が居ました。
また、手置帆負命(テオキホオヒノミコト)の孫が矛竿(ホコサオ)を作りました。その末裔は今、分かれて讃岐国に居ます。毎年、調庸(ミツキモノ)の他に八百竿(ヤオサオ=たくさんの矛)を奉納した。これはそれらの証です。
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解説解説

天富命(アメノトミノミコト)
斎部氏の先祖である太玉命の孫にあたる神。
櫛明玉命(クシアカルタマノミコト)
古語拾遺2天中の三髪と氏祖系譜によると出雲の玉造の先祖。天岩戸事件の時に玉を作ったと古語拾遺・古事記ではある。日本書紀では「玉祖命」が同じポジション。
天日鷲命(アメノヒワシノミコト)
日本書紀でも天岩戸神事の中で木綿を作った神で忌部氏の遠い先祖としている(第七段一書(三)-2これほど素晴らしい歌は聞いたことが無い)。古語拾遺では「阿波国の忌部氏の先祖」とある。
手置帆負命(テオキホオヒノミコト)
讃岐の忌部氏の先祖。木材加工の神様らしく、日本書紀では「作笠者(カサヌイ)」とされる。
神戸
神社に属した民戸(=戸籍)。神戸の収穫が神社の運営費に充てられる。
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