古語拾遺13 天孫の降臨

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古語拾遺13 天孫の降臨

投稿日時:2019-01-29 00:18:29
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原文

既而且降之間 先驅還白 有一神 居天八達之衢 其鼻長七咫 背長七尺 口尻明曜 眼如八咫鏡 即 遣從神 往問其名 八十萬神 皆不能相見 於是 天鈿女命 奉勅而往 乃 露其胸乳 抑下裳帶於臍下 而向立咲噱 是時 衢神問曰 汝 何故爲然耶 天鈿女命 反問曰 天孫所幸之路 居之者誰也 衢神對曰 聞天孫應降 故 奉迎相持 吾名是猨田彦大神 時 天鈿女命 復問曰 汝應先行 將吾應先行耶 對曰 吾先啓行 天鈿女 復問曰 汝應到何處 將天孫應到何處耶 對曰 天孫當到筑紫日向高千穗槵触之峰 吾應到伊勢之狹長田五十鈴川上 因曰 發顯吾者汝也 可送吾而致之矣 天鈿女命還報 天孫降臨 果皆如期 天鈿女命 隨乞侍送焉 【天鈿女命者 是猿女君遠祖 以所顯神名爲氏姓 今彼氏男女 皆號爲猨女君 此縁也】 是以 群神捧勅 陪從天孫 歴世相承 各供其職
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現代語訳

(天津彦尊が)降臨しようとする間に、先駆(ミサキハライ=先陣…先払いをすること)が帰ってきて報告しました。
「一人の神が居て、天八達之衢(アメノヤチマタ)に居ました。その鼻の長さは七咫(咫は親指から中指の先の長さのこと)。背の長さは七尺、口尻(クチシリ=唇の両はし)は明るく輝き、目は八咫鏡(ヤタノカガミ)のようです」
と言いました。それで従者の神を派遣して、行かせて、その神の名前を問わせました。八十万の神は皆、目を合わせることができませんでした。そこで天鈿女命(アメノウズメミコト)が勅(=天津彦尊の命令)を受けて、行きました。その乳房を露わにして、裳紐をヘソの下に押し入れて、向かいたって、笑いました。この時に、衢(チマタ)に立っていた神は問いました。
「汝、なぜ、そのようにするのか?」
すると天鈿女命は答えて言いました。
「天孫の行く道に居る者は誰だ?」
衢の神は答えて言いました。
「天孫が降臨すると聞いた。それで、迎えるために待っているのです。我が名は、猨田彦大神(サルタヒコノオオカミ)である」
と言いました。その時、天鈿女命はまた問いました。
「汝は先に行きなさい。あるいはまた、私が先に行くべきである」
と言いました。
答えて言いました。
「私が先に、道を開いて行きましょう」
天鈿女はまた問うて言いました。
「汝はどこに行くのか、また、天孫はどこに行くのか?」
と言いました。
答えて言いました。
「天孫は筑紫の日向の高千穂の槵触之峰(クシフルノタケ)に行くべきでしょう。私は伊勢の狹長田(サナダ)の五十鈴(イスズ)の川上に行かせてください」
と言いました。
それで言いました。
「私を発顯(アラワス)したのは、汝である。私を送って、(伊勢へ)行かせなさい」
天鈿女命は引き返して、報告しました。天孫は降臨しまして、約束を果たしました。天鈿女命は猿田彦の求めた通りに(伊勢へと)送りました。
天鈿女尊は猿女君の遠祖です。顕れた神の名を氏姓(ウジ)としました。今、その氏の男女は皆、猿女君(サルメノキミ)とするのはこのご縁からです。

神々は勅を承り、天孫に仕え、祀り、時を経て伝承し、それぞれはその職に仕えております。
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解説

古事記・日本書紀で見られる天孫降臨…というか日本書紀の部分とほぼ同じ。
猿女は天鈿女の子孫ですが、「猿田彦」に「尋ねて」、猿田彦の正体を明らかにしたことで「猿女」と名乗るようになったよう。つまり天鈿女は「巫女」と考えるべきでしょうね。
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