草薙の剣(クサナギノツルギ)

MENU
TOP>コラムいろいろ(連載)>草薙の剣
スポンサードリンク

草薙の剣

漢字・読みクサナギノツルギ
TWEET Facebook はてブ Google+ Pocket

概要

まとめ
●草薙の剣とは「鉄の農機具」の象徴では?
●「草薙」というネーミングがおかしい。
●草薙の剣に関わるものの名前は全て「農業」に関わっている。本来は「戦争」に関わっているべきなのに。
●日本は朝鮮半島から持ってきた鋳型の鉄器を、国内で打ち直して使っていたのではないか? それが蛇韓鋤之劒(オロチノカラサビノツルギ)でヤマタノオロチのしっぽを切ると、刃が欠けて、しっぽから草薙の剣が出てくるという物語になったのでは。

草薙の剣の正体

草薙の剣は農具の象徴ではないか??
と考えています。

名前がおかしい。
ドラゴンスレイヤー(=竜殺し)はドラゴンの鱗を切り裂くほどの鋭い剣という意味です。「名刀村正」の村正は刀を造った人の名前です。大体、剣の名称は用途か材質や形状か造った人かの名前がつくものです。それが草薙の剣とはどういう意味か??

草薙の剣の「クサナギ」という名前は、用途を指していると考えるのが妥当でしょう。
つまり「草を刈る」ための「剣」です。

草薙と呼ばれるのはヤマトタケルが火攻めにあったときに周囲の草を刈って、火攻めを防いだことが由来です。でも、それは「Sword」という意味の「剣」である必要も無いでしょう。「鎌」でもいいでしょう。なぜ、剣なのか???
スポンサードリンク

剣とは農機具のことでは?

そもそも、「剣」というのが「農機具」のことだったのではないでしょうか?
鉄の鎌やスキを表していたのではないでしょうか??
つまり「剣」は「Sword」ではなくて、元々「鋤や鎌」といった鉄器の農機具を挿していたのではないでしょうか??
ツルギはもしかすると「ツル」「切る」で、木や石に絡まったツルを切り落とすことから来てるんじゃないでしょうか? ツルという言葉が当時あったのかは分かりませんが(古代ではツルはカズラと言ったはずだから違うかな)。

だから草薙の剣というのは、「草を刈るための農機具」という意味だったのでしょう。それが特別視されたのは、それだけ「鉄器」が農業に革命をもたらした、ということであり、古代の日本人にとっての「農業」が占める割合が大きかったからです。
別の説
沖縄の島々では青大将をオーナギオーナガとかオーナギリと言うように「ナギ」は蛇を意味する。「クサ」は糞(クソ)とか臭(クサ)いから派生していて「獰猛」という意味ではないかとも。日本人は英雄=鬼です。獰猛であることは英雄の要素です。獰猛な蛇(クサナギ)から生まれた「剣」がクサナギノツルギで、その名前から後のヤマトタケルの草を刈る物語が創作された、という説。
スポンサードリンク

記紀での物語

記紀における示唆
クサナギの剣があらわれる
では八岐大蛇のしっぽを切ると都牟刈(ツムカリ)の大刀が出てきます。ツムカリは「摘む」「刈る」と推察されます。これが後に「草薙の剣」だと古事記にはあります。

第八段本文-2酒造り・オロチ・草薙の剣
では十拳釼(トツカノツルギ)で来ると出て来たのが草薙の剣とし、注意書きで「クサナギ=天叢雲劒(アメノムラクモノツルギ)」とあります。

第八段一書(三)大蛇の頭には石や松があり、両脇には山があり
では蛇韓鋤之劒(オロチノカラサビノツルギ)でしっぽを切ると草薙の剣が出てきます。問題は蛇韓鋤之劒です。

史実と神話
古代では朝鮮半島南部で鉄鉱石が取れました。この鉄鉱石を日本人・朝鮮人・中国人が持ち帰っていたと魏志東夷伝にあります。
『蛇韓鋤之劒』という名前から推測するに、朝鮮半島で取れた鉄鉱石で造った鋤(スキ)のことでしょう。この蛇韓鋤之劒でオロチのしっぽを切ったら草薙の剣が出て来たというのは、朝鮮の鉄鉱石で造った鋤を日本で打ち直して農機具に仕立てた、という史実の寓話化ではないか?と思います。

古代の朝鮮半島では鉄鉱石から鉄器を造っていたのですが鉄鉱石が沢山取れるので、鋳型で鉄器を造りました。鋳型というのは、型を造ってそこに鉄を溶かして流し込むというもの。簡単に製品が作れるのですが、不純物が混じり、もろいのです。
一方日本では、鉄鉱石がありませんでしたから、砂鉄から鉄を錬成していました。この技術がどこから来たのか?というのが結構な問題ですが、それは割愛。ともかく日本では砂鉄から鉄を取り出し、そこから鉄を叩いて不純物を出し錬成し、非常に堅い「鉄製品」を造っていました。古代で日本が朝鮮半島で連戦連勝だったのはこの鉄の精製にあるようです。しかし、砂鉄からの精製では需要に追いつかない。そこで朝鮮半島から鉄鉱石をとってくるのです。おそらく鉄鉱石を船で運んでいたのではなく朝鮮で農機具にしてからだったのではないか?と思うのです。その加工をしていたのが「韓」…俗に言う「任那」です。もちろん「韓」と「任那」は違うかもしれませんが、日本は海の向こうのことは漠然とした表現をすることが多いので、問題ないでしょう。それに朝鮮では「韓」は「伽耶(=任那)」と音が同じですから、任那と韓は同じと考えて差し支えない。そうして「蛇韓鋤之劒(オロチノカラサビノツルギ)」が日本にやって来ます。しかし、鋳型で造った鉄器だからもろい。すぐに壊れてしまう。ならどうするか? タタラで培った技術で、もう一度溶かして「打ち直す」のです。不純物をたたき出し錬成することで強度は増し、使いやすくなる。
●タタラが元々「打ち直し」の技術だったのかもしれない

これらの事情が「剣でオロチのしっぽを切ると、剣の刃が折れ、草薙の剣が出てくる」という神話に変化したのでしょう。
スポンサードリンク

ついでに

わたしは古代から「鉄」の打ち直しがあったのではないか?と思うのです。リサイクルです。仮に鉄の打ち直しがあったとして…そうなると、遺跡から鉄器が出てこないからといって、その地域に鉄器が無かった、発達してなかった、ということにはならないでしょう。

それに白村江での敗戦以降、朝鮮との交易が無くなり鉄鉱石が輸入されなくなったハズの日本に流通していた「鉄」も説明がつきます。今までは、敗戦以降は砂鉄だけで補ったとされていますが、そりゃ嘘でしょう。そういうリサイクルあったから、輸入する必要が無かった、輸入しなくても間に合ったのでしょう。
Pre<<<  >>>Next 
スポンサードリンク

SNSボタン

TWEET Facebook はてブ Google+ Pocket

ページ一覧

管理人リンク

編集