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アメノオシホミミ
漢字・読み | 天之忍穂耳命 |
別名 | 天忍穂耳神・正哉吾勝勝速日天忍穂耳命・マサカアカツカツハヤヒアメノオシホミミノカミ |
概要
物語・由来
勝利の神
スサノオが高天原に向かうとアマテラスはスサノオが「高天原を占領しにきた」と考え、迎え撃とうとします。スサノオは誤解を解こうと互いの持ち物から神を産み、男神が産まれたらスサノオの潔白とするギャンブル……誓約をすることになります。結果、アメノオシホミミ神を含んだ五柱の男神が産まれて、スサノオの潔白が証明されました。
ところがことの顛末は――残念
誓約に勝利したはずのスサノオはその後、嬉しさのあまりにテンションが上がって、アマテラスの水田の畦を壊したり、神殿にウンコをまきちらし、死んだ馬の皮を剥いで織物工場に投げ込んで職人女性をショック死させるなどします。結果、天の岩戸事件が発生、その責任を問われてヒゲをそられ、爪を切られて高天原から追放されてしまいます。
子ニニギに天孫降臨の主役を譲る
地上に降臨することになったので、アマテラスはまず息子のアメノオシホミミに命じます。ところがアメノオシホミミはニニギ神にこの大役を譲ってしまいます。理由はハッキリしませんが、「産まれたばかりのもの=ケガレの無い」という日本神話の「ケガレ」が理由と言われます。ケガレが無い産まれたばかりの赤ん坊のニニギの方が天孫降臨の大役には適しているということです。
スサノオが高天原に向かうとアマテラスはスサノオが「高天原を占領しにきた」と考え、迎え撃とうとします。スサノオは誤解を解こうと互いの持ち物から神を産み、男神が産まれたらスサノオの潔白とするギャンブル……誓約をすることになります。結果、アメノオシホミミ神を含んだ五柱の男神が産まれて、スサノオの潔白が証明されました。
●その後、スサノオの子供とアマテラスの子供は交換されました。互いの持ち物を交換したからです。だからオシホミミはアマテラスの子供という設定です。
●ここは日本書紀でも非常にややこしいことになっています。
●ここは日本書紀でも非常にややこしいことになっています。
ところがことの顛末は――残念
誓約に勝利したはずのスサノオはその後、嬉しさのあまりにテンションが上がって、アマテラスの水田の畦を壊したり、神殿にウンコをまきちらし、死んだ馬の皮を剥いで織物工場に投げ込んで職人女性をショック死させるなどします。結果、天の岩戸事件が発生、その責任を問われてヒゲをそられ、爪を切られて高天原から追放されてしまいます。
子ニニギに天孫降臨の主役を譲る
地上に降臨することになったので、アマテラスはまず息子のアメノオシホミミに命じます。ところがアメノオシホミミはニニギ神にこの大役を譲ってしまいます。理由はハッキリしませんが、「産まれたばかりのもの=ケガレの無い」という日本神話の「ケガレ」が理由と言われます。ケガレが無い産まれたばかりの赤ん坊のニニギの方が天孫降臨の大役には適しているということです。
神社や関連する土地
阿賀神社
英彦山神宮
西寒田神社
新田神社
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個人的コラム
藤原不比等と持統天皇
オシホミミが息子であるニニギに地上を譲ったのには、古事記編纂時期に権力者だった藤原氏の意向があったも言われています。
持統天皇は子供の草壁皇子に継がせるつもりだった。人望もあった大津皇子を自殺へと追い込んでまで次の皇位へとつなげようとしたが、草壁皇子が若くして死亡。それで草壁皇子の子であり、持統天皇からみると孫にあたる文武天皇が即位する。
そこで「孫が皇位を継ぐ」という正統性を確固とするために、オシホミミはニニギに降臨の役を譲った、というもの。つまり、当時の政治状況を反映しているという話。
しかし子供が親の役目を
取ることは珍しくない
古事記には「親に頼んだら子供が代わりに出てきた」というお話が見られます。これは「子供こそ霊力の優れたもの」という感覚が日本人にあったからと思われます。
ヤマトタケルの「平群の山のくま白梼」にはどうやら老人が子供に歌ったとみられる歌があります。ここで子供のことを「完全な命を持つもの」と表現しています。
幼さに力があるという感覚があったのだから、荒ぶる神々がいる地上に降りるのはオシホミミではなく、まだ生まれたばかりで霊力の満ちているニニギが適任と考えたとしてもおかしくありません。
オシホミミが息子であるニニギに地上を譲ったのには、古事記編纂時期に権力者だった藤原氏の意向があったも言われています。
持統天皇は子供の草壁皇子に継がせるつもりだった。人望もあった大津皇子を自殺へと追い込んでまで次の皇位へとつなげようとしたが、草壁皇子が若くして死亡。それで草壁皇子の子であり、持統天皇からみると孫にあたる文武天皇が即位する。
そこで「孫が皇位を継ぐ」という正統性を確固とするために、オシホミミはニニギに降臨の役を譲った、というもの。つまり、当時の政治状況を反映しているという話。
●草壁皇子は死んだのは当時の人から見ると兄弟である大津皇子の呪いと思ったはず。文武天皇の即位が正統であると主張する必要はそういう意味でもあったのではないか?
しかし子供が親の役目を
取ることは珍しくない
古事記には「親に頼んだら子供が代わりに出てきた」というお話が見られます。これは「子供こそ霊力の優れたもの」という感覚が日本人にあったからと思われます。
ヤマトタケルの「平群の山のくま白梼」にはどうやら老人が子供に歌ったとみられる歌があります。ここで子供のことを「完全な命を持つもの」と表現しています。
幼さに力があるという感覚があったのだから、荒ぶる神々がいる地上に降りるのはオシホミミではなく、まだ生まれたばかりで霊力の満ちているニニギが適任と考えたとしてもおかしくありません。
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