杖衝坂(ツエツキザカ)

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杖衝坂

投稿日時:2017-11-13 15:24:05
漢字・読みツエツキザカ
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杖衝坂(ツエツキザカ)

杖衝坂(ツエツキザカ)は古事記に登場する地名。日本書紀には対応する地名は登場しない。
比定地三重県四日市市采女の西の坂

物語・由来

ヤマトタケルが東国平定を終えて大和に帰る途中、尾張の宮簀媛のとこ炉から伊吹山に登ったのですが、伊吹山の神に祟られ、どうにか山を抜けたものの、フラフラとなり、尾張に入って、大和に向かう途中の土地が「杖衝坂」。その後に死んでしまいます。

物語上、伊吹山(岐阜県・美濃)に登り、尾張(静岡県)に入って、その後、三重県の杖衝坂に入るわけです。日本書紀によれば宮簀媛に会わずに伊勢神宮に行ったとあります。そこいらへんの事情はなんとも言えませんが、そもそもこの神話がこの辺の神話だったと考えれば、そう不思議なことではないでしょう。
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伊吹おろし

名古屋地域には雪の積もった伊吹山から北風が吹く「伊吹おろし」という現象があって、結構な強い風が吹く。飛行機が欠便になるくらいだから結構な強い風です。このヤマトタケルの伊吹山神話はこの伊吹おろしが神話化したものを取り込んだんじゃないかと個人的には思っています。

杖突き坂という名前は、それだけ厳しい坂であったか、そこに至るまでにフラフラになるという意味でしょう。

引用

古事記からの引用
其地を号けて杖衝坂
そこから少し進んだところで、ヤマトタケルはひどく疲れてしまい、杖をついて、どうにかこうにか歩くようになった。
それでその地を杖衝坂(ツエツキザカ)と呼ぶようになりました。
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