大伴氏と久米氏の祖神

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大伴氏と久米氏の祖神

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原文

故、其の天忍日命、此は大伴連等の祖。天津久米命此は久米直等の祖なり。

現代語訳

天忍日命(アメノオシヒ命)は大伴連(オオトモノムラジ)などの祖神。
天津久米命此(アマツクメ命)は久米直(クメノアタイ)の祖神。

解説

アメノオシヒ命は古語拾遺によるとタカミムスビの子とされます。古語拾遺は忌部氏の書物ですから、忌部氏に関することはある程度は引かないといけませんが、大伴氏に関してはある程度の信憑性があると考えても可。

大伴氏は軍事を司っていたとされ、5世紀には外交でも権力を持っていたよう。物部氏は大伴氏と共に軍事に関わっていました。

久米氏も同様に軍事の氏族です。神武東征ではアメノオシヒの子孫の道臣命の部下…つまり大伴氏の部下として登場します。また日本書紀ではアメノオシヒとアマツクメは主従関係にあり、古事記でこの二柱が同列になっているのは、ちょっと変。成立後の改変があったのかもしれませんね。
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