韓国のマーズ感染者が医療関係者の忠告を無視して外出する理由

韓国のマーズ感染者が医療関係者の制止を振り切って外出して、その結果、感染者が増加の一途を辿っています。日本人から見ると「どうして？　他人に迷惑が掛かるとか思わないの？」と不思議に思うところですよね。

日本の市民意識の根本
まず、これに関しては日本人の方が世界的に見ても特殊な感覚を持っていると知るべきです。日本人は東日本大震災時でも暴動を起こさず、冷静だったことが話題になりましたよね。あれは日本人に「他人に迷惑を掛けない」ということと「周囲と調和する」という社会の絶対ルールを守る性質があるからです。これは「天の岩戸神話」にとてもよく現れています。

つまり日本人は個人のルール破りの行動が、ひいては世界を破滅しかねない大事件・大災害へとつながる、という感覚があるんですね。だから日本人ならマーズ感染者になったら医療関係者の忠告を無視するということはありません。まぁ、中には聞かない人もいますよ。でも、そういう人は少ないし、そういう人は後でシャレにならない大バッシングを受けることになります。

韓国と徳治主義
このサイトでたびたび書いているように中国と韓国は儒教の国で、徳治主義です。徳治主義というのは、道徳が大事、という価値観のことで、法律より道徳が優先されます。マーズ感染者が、医療関係者の忠告を無視して外出してしまうのは、そういう理由もあります。

ここでいう法律というのは、「ルール」「契約」「約束」という言葉に置き換えることができます。韓国ではこの「法」の価値がちょっと低いんですね。だから医療関係者の忠告に従う率が低いんです。別に全員じゃないんですよ。ちゃんと忠告に従っている韓国人だっているんですよ。これは８０センチのハードルと４０センチのハードルだったら、どっちが飛び越えやすいか？って単純な話なんです。日本だったら、かなり法律やルールのハードルが高いのに、中国や韓国では法律やルールや契約といった縛りのハードルが低い。その気になればヒョイと飛び越えられる。だから、守られにくい。そういう社会の事情があるってことです。

まぁ、これがもっとどうでもいい事なら大した問題じゃないんですよ。例えば、「ゴミのポイ捨て」です。韓国とか中国って道が汚い。日本だって汚いところもありますが、全体的にはゴミが無くて綺麗に整ってる。これは、上記に挙げた「ルール」のハードルの高さの違いなんですよ。文化的に「ルールを守る」「他人に迷惑を掛けない」ことが染み付いている日本と、「ルール」の価値が相対的に低い国との違いです。まぁ、でも、ゴミのポイ捨てなら大したことはありません。ちょっと汚いだけで、それで人が死んだりはしない。

ところが感染症となると話が違う。というのも、感染者が一人外出して、例えば電車や飛行機の中でクシャミすれば、二次感染→三次感染と広がっていくのは時間の問題です。感染症の対策は、「ゼロ」に抑えないと意味がないんですね。ハードルの高さの問題じゃない。極端な話、１００でも１でも、ゼロじゃないなら意味がない。

この文化的な差が出たのが、このマーズ感染問題です。いずれは日本にもやって来るでしょう。日本でもある程度の被害は出るはずです。被害が少なくて済むかというと、それは分かりません。日本の都市部の人口密度は異常に高いからです。

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• Page15　韓国でMARS感染拡大した文化的な理由について
• Page16　韓国のマーズ感染者が医療関係者の忠告を無視して外出する理由
• Page17　徳治主義の光と闇について
• Page18　産経新聞ソウル支局長の起訴事件の原因は徳治主義のため
• Page19　アメリカ韓国系市長による違法移民の理由と原因
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