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アメノカク
漢字・読み | 天迦久神 |
概要
物語・由来
天迦久神(アメノカクノカミ)は古事記にしか登場しない神。国譲りのところで、アメノホヒ・アメノワカヒコと失敗した後、高天原は大国主との交渉に誰が当たるのかを話し合った結果、「アメノオハバリ」に頼むことになったが、アメノオハバリは山の奥で水を堰き止めて、早々会えるような神ではなかった。そこで、アメノオハバリに会いに行く交渉役として、選ばれたのが「天迦久神(アメノカクノカミ)」です。
結果的に、アメノオハバリではなくその息子の建御雷神(タケミカヅチ)が大国主と交渉というか恫喝に向かうことになります。
日本書紀にはない
日本書紀ではタケミカヅチが「俺がやる!」と自ら言いだすために天迦久神の登場シーンはありません。古事記と日本書紀の神話の系統が違うのかもしれませんが、割愛されただけかもしれません。なにせ古事記・出雲風土記に比べると日本書紀の出雲の割合はかなり少ないので。
天迦久神は鹿の神
天迦久神は鹿の神だとされます。おそらく、鹿は山の中の険しい場所でも平気で歩くことから、「神との交渉といえば鹿」というイメージがあったのではないか?と思われます。それが現在の春日大社の神鹿(シンロク)につながっています。
問題はその「神の使い」である動物も「神」として扱っていることだと思います。日本では神そのものと、神と関わるものの境目が曖昧で、神官や神の使いが、いつの間にか「神」となっちゃってしまうわけです。
結果的に、アメノオハバリではなくその息子の建御雷神(タケミカヅチ)が大国主と交渉というか恫喝に向かうことになります。
日本書紀にはない
日本書紀ではタケミカヅチが「俺がやる!」と自ら言いだすために天迦久神の登場シーンはありません。古事記と日本書紀の神話の系統が違うのかもしれませんが、割愛されただけかもしれません。なにせ古事記・出雲風土記に比べると日本書紀の出雲の割合はかなり少ないので。
天迦久神は鹿の神
天迦久神は鹿の神だとされます。おそらく、鹿は山の中の険しい場所でも平気で歩くことから、「神との交渉といえば鹿」というイメージがあったのではないか?と思われます。それが現在の春日大社の神鹿(シンロク)につながっています。
●山や地域によって、神との交渉を行う動物があります。比叡山は猿・春日大社は鹿・稲荷は狐、みたいな。
問題はその「神の使い」である動物も「神」として扱っていることだと思います。日本では神そのものと、神と関わるものの境目が曖昧で、神官や神の使いが、いつの間にか「神」となっちゃってしまうわけです。
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引用
オハバリ神とタケミカヅチ神
タケミカズチの方が適任
この天尾羽張神(アメノオハバリ神)は、天安河の水を塞(せ)き止めて逆流させ、道をふさいでいるので、他の神は進めません。なので、天迦久神(アメノカク神)を派遣して頼みましょう」と言いました。
タケミカズチの方が適任
天迦久神(アメノカク神)を派遣して、天尾羽張神(アメノオハバリ神)に聞いてみると、
「恐れ多いことです。お仕えしましょう。
しかし、この道には、わたしの子『建御雷神(タケミカズチ神)』を派遣するべきです」
と答えました。
「恐れ多いことです。お仕えしましょう。
しかし、この道には、わたしの子『建御雷神(タケミカズチ神)』を派遣するべきです」
と答えました。
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