天安河

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天安河

漢字・読みアメノヤスカワ
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概要

まとめ
高天原の河の名前。
アマテラススサノオ誓約をした場所。
天岩戸事件で八百万の神が話し合いをしたところ。
●古語拾遺には天八湍河原と書く。

物語・由来

高天原にある河の名前。
アマテラススサノオ誓約のやり取りをした場所。
天岩戸事件の際にはここに神々が集まって対応策を練りました。
また国ゆずりのときにも天安河に集まって、対応策を考えています。

日本書紀によれば高皇産靈尊(タカミムスビミコト)が国譲りを大国主(オオクニヌシ)に迫る時に「天安河に打ち橋をかける」と約束している。

古語拾遺には「天八湍河原」とあるので、「天安河」は元々は「天八瀬河」という「瀬が多い河」という意味だったのではないか?と思われます。「瀬」は河の浅瀬の部分で、ここには魚が集まり栄養分が多い泥が取れました。こういった泥は農業に非常に使えますし、魚も取れるわけですから、生活に非常に便利です。それで「瀬が多い河」を特別視したのではないか?と、

古事記からの引用

古事記からの引用
思金神の策
八百万の神が天安河に集って、高御産巣日神タカミムスビノカミ)の子の思金神(オモイカネノカミ)に対応策を考えさせました。
思金神(オモイカネノカミ)の策は祭りを開くというものでした。

乱暴な国津神を静かにさせる神は?
高御産巣日神タカミムスビ)と天照大御神アマテラス)は天安河(アメノヤスカワ)の河原に八百万の神(ヤオヨロズノカミ=たくさんの神々)を集めました。そして思金神(オモイカネ神)に方策を考えさせつつ、天照大御神(アマテラス)は言いました。

キジを射抜いた矢が天安河の河原に
天若日子(アメノワカヒコ)が射ったその矢は雉(キジ=鳴女)の胸を撃ち抜き通り抜け、反対側から抜けて上へと飛んでいき、そのままの天安河の河原に坐す天照大御神(アマテラスオオミカミ)と高木神(タカギ神)のところへとたどり着きました。

オハバリ神とタケミカヅチ神
「天安河(アメノヤスカワ)の上流の天岩戸に居る、伊都之尾羽張神(イツノオハバリ神)を派遣するべきです。もしこの神でなければ、その子供の建御雷之男神(タケミカヅチノオ神)を派遣するべきでしょう。
しかしこの天尾羽張神(アメノオハバリ神)は、天安河の水を塞(せ)き止めて逆流させ、道をふさいでいるので、他の神は進めません。なので、天迦久神(アメノカク神)を派遣して頼みましょう」と言いました。
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日本書紀からの引用

第五段一書(六)-1冥土めぐり
剣の刃からカグツチの血が垂れて、天安河の500個の磐石となりました。これが経津主神(フツヌシ)の祖先となりました。

第六段一書(三)六柱の男神
ある書によると……
日の神(=アマテラス)がスサノオと天安河(アメノヤスカワ)を挟んで相対して誓約をして言いました。

第七段本文-2 八十万とも言われる多数の神々は
八十万とも言われる多数の神々は天にある川辺(天安河邊=アメノヤスノカワラベ)に集まって、対応策を話し合いました。

第九段一書(二)―1天津甕星(アマツミカホシ)征伐とオオアナムチの説得
あなたが海に遊びに行くために、高い橋(=長い階段のこととも)や浮橋(ウキハシ)や天鳥船(アマノトリフネ)もまた造りましょう。天安河(アマノヤスカワ)に打橋(ウチハシ)を作りましょう。
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