魂を大和の東の山に祀れ

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魂を大和の東の山に祀れ

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原文

爾に大国主神曰しけらく、「然らば治め奉る状は奈何にぞ。」とまをしたまへば、「吾をば倭の青垣の東の山の上に伊都岐奉れ。」と答へ言りたまひき。此は御諸山の上に坐す神なり。

現代語訳

大国主神(オオクニヌシ神)は言いました。
「ならばあなたの魂を治め祀るにはどうしたらよいですか?」
すると
「私の魂を大和を取り囲んでいる山々の東の山に斎き祀れ」
と答えました。

この神は御諸山にいる神です。
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解説

ここで大和に?
舞台はまだ出雲。しかしながら、この神は大和の東の山に祀れという。この大和の東の山というのが三輪山であり、大神神社の「オオモノヌシ」というわけです。ここでは名前は書かれていませんが。

大神神社の詳細はそのページに譲るとして――

大神神社の神は「オオモノヌシ」と書いたのですが、正確には倭大物主櫛甕玉命となります。わざわざ「ヤマトのオオモノヌシ」という意味合いを持たせたのは、この神の元ネタが「ヤマトではない地域」だからと考えた方がシックリします。妥当なのは出雲です。

出雲のオオモノヌシを信奉する有力氏族がこの地にやってきた。しかもオオクニヌシと対等かそれ以上の権力を持っていた。ところが、何かしらの原因で没落してしまった。その理由は分からないですが、祟神天皇の時代に疫病を蔓延させる祟り神(タタリガミ)として登場するあたり、没落した原因に大和朝廷に対する恨みを持つ理由がありそうです。

オオモノヌシとオオクニヌシが同一とされた、ということはオオモノヌシの氏族が吸収され――ひいては消えた、という意味かもしれませんが、性質が似ていたのかもしれません。
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