オウス命は名乗る

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オウス命は名乗る

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原文

ここに「汝命は誰ぞ」と白言しき。ここに詔りたまはく、「吾は纒向(マキムク)の日代宮(ヒシロノミヤ)に坐しまして大八島国(オホヤシマクニ)知らしめす、大帯日子淤斯呂和気天皇(オホタラシヒコオシロワケノスメラミコト)の御子、名は倭男具那王(ヤマトヲグナノミコ)なり。おれ熊曽建二人、伏はず礼無しと聞こしめして、おれを取殺れと詔りたまひて遣はせり」とのりたまひき。

現代文訳

クマソタケルの弟は
「お前は誰だ?」
と言いました。

オウス命は
「わたしは纒向(マキムク)の日代宮(ヒシロノミヤ)で日本を治める大帯日子淤斯呂和気天皇(オホタラシヒコオシロワケ)の子供、名前は倭男具那王(ヤマトオグナ)だ。

お前達、熊曽建(クマソタケル)二人が、従わず無礼だと景行天皇は聞き、殺してしまえと派遣されたのだ」
と言いました。
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解説

俺(おれ)
オレは相手を見下した際の一人称。相手をバカにしている。
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