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第一段一書(四)高天原に生まれた神
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一書曰、天地初判、始有倶生之神。號国常立尊。次国狹槌尊。又曰、高天原所生神名、曰天御中主尊。次高皇産靈尊。次神皇産靈尊。皇産靈、此云美武須毗。
現代文訳
ある書によると……
天地が初めに別れて、神が生まれた。
それが国常立尊(クニノトコタチノミコト)。
次に国狹槌尊(クニノサツチノミコト)。
また、高天原に生まれた神が天御中主尊(アメノミナカヌシ)です。次に高皇産靈尊(タカミムスビ)。次に神皇産靈尊(カミムスビ)です。
古事記の対応箇所
天地開闢と造化三神の登場
特別な五柱の天津神
神世七代
天地が初めに別れて、神が生まれた。
それが国常立尊(クニノトコタチノミコト)。
次に国狹槌尊(クニノサツチノミコト)。
また、高天原に生まれた神が天御中主尊(アメノミナカヌシ)です。次に高皇産靈尊(タカミムスビ)。次に神皇産靈尊(カミムスビ)です。
皇産靈(ミムスビ)は美武須毗(ミムスビ)といいます
古事記の対応箇所
天地開闢と造化三神の登場
特別な五柱の天津神
神世七代
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解説
天地が分かれて生まれた神と、高天原に生まれた神は別の口伝なのか? それとも天地に別れたうちの天に生まれたという意味か。
それはともかくとして、古事記に登場した最初の神であるアメノミナカヌシ・タカミムスビ・カミムスビが本文ではなく一書の4でやっと登場というのは、どういう意味を持つのか。
参考:天地開闢と造化三神の登場
それはともかくとして、古事記に登場した最初の神であるアメノミナカヌシ・タカミムスビ・カミムスビが本文ではなく一書の4でやっと登場というのは、どういう意味を持つのか。
参考:天地開闢と造化三神の登場
個人的コラム
注釈の意味って……
わざわざ、●●は▲▲という意味です、と書いてあるのはちょっと不思議です。というのも、この日本書紀は漢文で出来ています。古代中国語の研究者から言うと「漢文を習った日本人が書いたもので文法もなにも無茶苦茶」らしいですが。それでも、こういった注釈は「ひらがな・カタカナ」が無い時代なのだから、あんまり意味が無い、ような気がします。
それでも意味があるのなら…それはかなり一般に「漢字」が浸透していたからではないでしょうか。
「皇産靈は美武須毗」と書く意味
この二つを並べる意味は、「皇産靈」が記紀編纂時に造られた和製の漢字の組み合わせだからでしょう。ということは「美武須毗」と書く方が一般的だったということになります。
わざわざ、●●は▲▲という意味です、と書いてあるのはちょっと不思議です。というのも、この日本書紀は漢文で出来ています。古代中国語の研究者から言うと「漢文を習った日本人が書いたもので文法もなにも無茶苦茶」らしいですが。それでも、こういった注釈は「ひらがな・カタカナ」が無い時代なのだから、あんまり意味が無い、ような気がします。
それでも意味があるのなら…それはかなり一般に「漢字」が浸透していたからではないでしょうか。
「皇産靈は美武須毗」と書く意味
この二つを並べる意味は、「皇産靈」が記紀編纂時に造られた和製の漢字の組み合わせだからでしょう。ということは「美武須毗」と書く方が一般的だったということになります。
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日本書紀神代上の表紙へ
- Page1 第一段本文 世界のはじまり
- Page2 第一段一書(一)天地が分かれて、その虚空に
- Page3 第一段一書(二)葦の芽が生えるように
- Page4 第一段一書(三)初めに「神人」が居ました
- Page5 第一段一書(四)高天原に生まれた神
- Page6 第一段一書(五)海の上で根づくところが無いでいる浮雲
- Page7 第一段一書(六)空中に葦の芽と脂
- Page8 第二段本文・第三段本文 神代七代
- Page9 第二段と第三段の一書まとめ
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