国狭槌尊(クニノサツチノミコト)

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クニノサツチ

漢字・読み国狭槌尊
別名国狭立尊(クニノサタチ)・国之狭土神(クニノサヅチノカミ)
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概要

まとめ
●登場回数は少なく、活躍は皆無。
●だが、土の神であり、農耕民族の日本人にとっては大事な神だったのではないか??
●古事記には1度しか登場しない。日本書紀には4回名前が出る。

物語・由来

性格・能力

古事記ではオオヤマヅミノヅチ神の子
日本書紀では天地開闢直後誕生の神

古事記のオオヤマヅミの子供たちではオオヤマヅミノヅチの間に生まれた「山の土」の神である国之狭土神(クニノサヅチ)と同一神とされます。

その名前から推測するに山の土であり、国の土。大地そのものを神格化したと思われます。クニノトコタチが大地の土台で、クニノサツチがその「土」とか「砂」です。
国の根幹は「土」=クニノサツチ神
植物には土が欠かせません。水を貯め、肥料を蓄えます。よい土には肥料と言った有機物だけでなく、ほどよい根の呼吸を助けるような「構造」も必要です。水が溜まりすぎても植物は育ちません。水はけがよくないとダメです。
野菜は土が作る。
野菜作りは土づくり。
だから土は「国」を支える根幹です。
●古代の農業で問題なのは連作障害です。翌年以降は収穫量が激減します。そこで焼き畑農業で毎年移動しなくてはいけませんでした。
●連作障害の原因は現在でもハッキリとはしません。ですが古代の人でも原因が「土」にあることは推測していたハズです。
●古代の農業では雨(水神)より、太陽より、「土」を精霊として恐れていたはずです。
●この連作障害を起こさない栽培方法が「水田」です。水田は生活を一変させました。連作障害を恐れなくてよくなると、土より太陽や雨(つまり日照不足と干ばつと、逆に洪水)や、強風(もしくは台風)を恐れるようになったと思います。
●その信仰の変化の過程が日本書紀や古事記には残っていると考えています。


そのクニノサツチが日本書紀では天地開闢の直後に誕生しているのは、日本人が生粋の農耕民族だからでしょう。
●クニノサツチは古事記ではオオヤマヅミノヅチ神の子です。ノヅチ神は「土」でしょう。このノヅチは別名で本名は「カヤノヒメ神」という女神です。カヤはススキのこと。
●サツチの「サ」は早乙女・早苗・五月の「サ」と同じで「稲霊」を表しています。
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