鹿屋野比売神(カヤノヒメノカミ)

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カヤノヒメノカミ

漢字・読み鹿屋野比売神
別名野椎神(ノヅチノカミ)・草野姬(カヤノヒメ)・野槌(ノヅチ)
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概要

まとめ
●草の女神。
●カヤはススキのこと。
●古事記にも日本書紀にも記述がある。

物語・由来

鹿屋野比売神(カヤノヒメノカミ)は、イザナギイザナミが生んだ「草」の女神。古事記にも日本書紀にも登場。
古事記では鹿屋野比売神(カヤノヒメノカミ)で別名が野椎神(ノヅチノカミ)。日本書紀では草野姫(カヤノヒメ)で別名が野槌(ノヅチ)。

カヤはススキのこと。古代ではカヤは連作障害を起こさず、毎年放置していてもしっかり生えてくる便利な植物でした。このカヤを家畜の食料としたり、屋根の茅葺きの「カヤ」にしました。カヤを育てていた土地を「茅場(カヤバ)」と呼んでいたので、その土地の名前が全国に残っています。
ノヅチ
ノヅチという別名の「ツチ」は、カグツチアシナヅチテナヅチとか、いろいろいます。「ツ」は助詞の「の」で、「チ」は「霊」の意味かと。ノが野原の「野」で、野っ原の神様って意味だと思われます。
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引用

風と山の神が産まれる
次の風の神の志那都比古神(シナツヒコノカミ)が産まれました。
次に木の神の久久能智神(ククノチノカミ)が産まれました。
次に山の神の大山津見神(オオヤマヅミノカミ)が産まれました。
次に野の神の鹿屋野比売神(カヤノヒメノカミ)が産まれました。
別名を野椎神(ノヅチノカミ)といいます。

第五段本文 神々を生む
イザナギイザナミは次に海を生みました。
次に山を生みました。
次に木の祖先となる句句廼馳(ククノチ)を生みました。
次に草の祖先となる草野姫(カヤノヒメ)を生みました。
別名を野槌(ノヅチ)といいます。

第七段一書(二)-1日神が臭くなる
また、山雷(ヤマツチ)という神によく茂ったサカキで八十玉籤(ヤソタマクシ)を用意させ、野槌(ノヅチ)という神によく茂ったススキで八十玉籤(ヤソタマクシ)を用意させました。
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