足名椎(アシナヅチ・アシナズチ)

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アシナヅチ

漢字・読み足名椎・脚摩乳
別名脚摩手摩(アシナヅテナヅ)
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概要

まとめ
●大山祇神(オオヤマヅミ)の子。
テナヅチとは兄妹であり、夫婦。
●妖怪・手長足長と関係があると言われる。

物語・由来

アシナヅチとテナヅチは夫婦で大山祇神(オオヤマヅミ神)の子供。つまり兄妹で夫婦ということです。この兄妹の結婚というのは、神話では珍しくもなんともないです。アシナヅチとテナヅチは子供がいたのですが、ヤマタノオロチにみんな殺されてしまいました。そして最後の娘であるクシナダヒメが生贄として捧げられる直前、スサノオとであり、スサノオヤマタノオロチ退治が始まるのです。
アシナヅチの意味
アシナヅチは「足」「脚」が当てられているわけですから、「足」を表しているのでしょう。一般にはこの手足というのは、語感から後に当てられた言葉で、そもそもは「畔」「田」が「足手」になったとか、「浅稲(アサイネ)」と「速稲(トイネ)」が「足手」とも言われます。しかし、日本の神様って確かに「対」が多いのは多いのですが、こういう対の仕方は違う。「オオクニヌシ」と「スクナヒコナ」みたいな大小・左右・上中下という組み合わせであって、「畔」「田」とか「浅稲(アサイネ)」と「速稲(トイネ)」というのは違う。私は最初から「足・手」という組み合わせの神だったのだと思いますね。そういう神を信仰していた。だけど、どこかでスサノオがやって来て、格下げになった。

この手足一対の神が、稲の女神である「クシナダヒメ」を生み出し、ヤマタノオロチをおびき出すための「何度も濾した濃い酒」を作り出し、垣根を作り、桟敷きも作りました。農業と神を祀ることに強く関わっています。まぁ、日本の神様はほぼ全員が農業に関わっているのですけどね。
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引用

テナヅチ・アシナヅチ
するとその老人は答えました。
「わたしらは国津神の大山津見神(オオヤマヅミノカミ)の子で、
わたしは足名椎(アシナズチ)といいます。
妻の名前は手名椎(テナズチ)といいます。
娘の名前は櫛名田比売(クシナダヒメ)といいます」

大蛇退治の妙案
足名椎手名椎神(アシナヅチテナヅチノカミ)は
「それならば、恐れ多くも、娘を献上しましょう」
と言いました。

日本最初の歌
その後、アシナヅチを呼んで、
「お前が、この宮殿の責任者だ!」
と伝えて任じました。

また(アシナヅチを)
稲田の宮主の須賀之八耳神(スガノヤツミミノカミ)と
名づけました。

第八段本文-1あなたたちの娘をわたしに差し出しなさい
「わたしはここの国津神の脚摩乳(アシナヅチ)といいます。わたしの妻は手摩乳(テナヅチ)といいます。この少女はわたしたちの子供で、奇稻田姫(クシイナダヒメ)といいます。

第八段本文-2酒造り・オロチ・草薙の剣
それから脚摩乳(アシナヅチ)と手摩乳(テナヅチ)に何度も醸造したアルコールの濃い酒を作らせ、 八つの一段高い舞台を作らせ(=桟敷)、 そのそれぞれの桟敷にお酒の桶を置いて、酒を注いで待っていました。

第八段本文―3出雲の清地で清々しい
スサノオは命令を下しました。
「私の子(=オオナムチ)の宮殿の首長は脚摩乳(アシナヅチ)・手摩乳(テナヅチ)だ」
それで二柱の神(=アシナヅチ・テナヅチ)を稻田宮主神(イナダミヤヌシノカミ)と名付けました。

第八段一書(二)安芸国の可愛川での大蛇との戦い
スサノオは安芸の国の可愛の川(エノカワ)の川上に天から降りてきました。
そこに神が居ました。
神の名前は脚摩手摩(アシナヅテナヅ)といいます。
その妻の名前は稻田宮主簀狹之八箇耳(イナダノミヤヌシスサノヤツミミ)といいます。

第八段一書(三)大蛇の頭には石や松があり、両脇には山があり
ある書によると…
スサノオは奇稻田媛(クシイナダヒメ)を妻にしようと思って頼み込みました。
すると脚摩乳(アシナヅチ)・手摩乳(テナヅチ)は答えました。
「お願いですから、まず、あの大蛇を殺してください。それから嫁にしてください。
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