玉祖命(タマノオヤノミコト)

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タマノオヤ

漢字・読み玉祖命
別名豊玉(トヨタマ)・天明玉(アメノアカルタマ)・玉屋命(タマノヤノミコト)
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概要

まとめ
●勾玉を作り、玉緒を作る神。
ニニギとともに天孫降臨し、日本に降りた。
●タマノオオヤという名前は古事記にしか見られない。
●その代わり、日本書紀には、同じような経緯の神として豊玉(トヨタマ)・天明玉(アメノアカルタマ)・玉屋命(タマノヤノミコト)という神の名前がある。

物語・由来

アマテラス天岩戸に篭った時に、おびき出すために、宴会や様々な方策をとります。その方策の中で「勾玉(宝石)」を連ねた「玉緒」を作ったのが玉祖命(タマノオヤノミコト)です。玉祖命(タマノオヤノミコト)は「玉作(タマツクリ)」の祖先とされます。

玉祖命(タマノオヤノミコト)は古事記にしか登場せず、日本書紀には見られませんが、同様の仕事をした神・玉作の先祖の神として
豊玉(トヨタマ)
天明玉(アメノアカルタマ)
玉屋命(タマノヤノミコト)

が登場します。
参考
第七段一書(二)-1日神が臭くなる
それで神々は心配して、すぐに鏡作部(カガミツクリベ)の遠い祖先である天糠戸(アメノヌカト)に鏡を作らせ、忌部(イムベ)の遠い祖先である太玉(フトダマ)に幣(ニキテ)という麻や木綿で出来た布を作らせ、玉作部(タマツクリベ)の遠い祖先の豊玉(トヨタマ)に玉を作らせました。

第七段一書(三)-2これほど素晴らしい歌は聞いたことが無い
中ほどの枝には玉作(タマツクリ)の遠い祖先である伊奘諾尊(イザナギ)の子供の天明玉(アメノアカルタマ)の作った八坂瓊之曲玉(ヤサカニノマガタマ)を掛け、

第九段一書(一)―4天津日嗣は天地の在る限り永遠です
また、中臣氏の先祖の天兒屋命(アメノコヤネノミコト)、忌部(イムベ)の先祖の太玉命(フトダマノミコト)、猿女の先祖の天鈿女命(アメノウズメノミコト)、鏡作(カガミツクリ)の先祖の石凝姥命(イシコリドメノミコト)、玉作(タマツクリ)の先祖の玉屋命(タマノヤノミコト)、以上の五部(イツトモノオ)の神をニニギに同伴にさせました。

玉というのは勾玉。勾玉は翡翠でできています。翡翠は時間が経っても変異のないもので、しかも加工がしやすい。だから翡翠の勾玉は単なるアクセサリーではなく、「金」のように変異のないもので、権力の象徴として代々伝わるものだったのでしょう。この翡翠のアクセサリーを持っているものが「王」な訳です。だから玉作りというのは大事にされ、特別視された。それに翡翠のアクセサリーは貿易品としても人気があったから、儲かる。いいことづくめだった。複数の名前があるのも、それだけ特別視されたからでしょう。
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引用

思金神の策
次に天安河(アメノヤスカワ)の上流の天の堅石と、天の金山の鉄を材料に、鍛冶屋の天津麻羅(アマツマラ)と鏡の神の伊斯許理度売命(イシコリドメノミコト)に鏡を作らせました。
また宝石の神の玉祖命(タマノオヤノミコト)に勾玉を連ねた玉緒を作らせました。
次に天児屋命(アメノコヤネノミコト)と布刀玉命(フトダマノミコト)を呼び、天の香具山の鹿の骨を抜き取って、同じく天の香具山の桜の木で占いをさせました。
そして、天の香具山のサカキの木を一本抜いてきて、上に玉緒を、中段に八咫鏡(ヤタノカガミ)を、下段には白丹寸手(=白い布)と青丹寸手(=青の布)を垂らしました。

五柱と共に降臨
天児屋命(アメノコヤネ命)・布刀玉命(フトダマ命)・天宇受売命(アメノウズメ命)・伊斯許理度売命(イシコリドメ命)・玉祖命(タマノオヤ命)のあわせて五伴緒(イツノトモノオ=5つのお伴をするもの)をニニギ命に従わせて、天降りさせました。

五伴緒の子孫
天児屋命(アメノコヤネノミコト)は中臣連(ナカオミノムラジ)の祖神です。
布刀玉命(フトダマノミコト)は忌部首(イミベノオビト)の祖神です。
天宇受売命(アメノウズメノミコト)は猿女君(サルメノキミ)の祖神です。
伊斯許理度売命(イシコリドメノミコト)は作鏡連(カガミツクリノムラジ)の祖神です。
玉祖命(タマノオヤノミコト)は玉祖連(タマノオヤムラジ)の祖神です。
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