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フトダマ
漢字・読み | 布刀玉命・太玉命 |
別名 | 布刀玉命・大麻比古神(オオアサヒコ神) |
概要
まとめ
●忌部氏の祖神。
●占いの神。
●天岩戸に篭ったアマテラスをおびき出すための儀式をした神。
●占いをするということは神の意思を問うということ。そもそもは神の真意を問う占いをする神官の神格化だと思われます。
●忌部氏の祖神。
●占いの神。
●天岩戸に篭ったアマテラスをおびき出すための儀式をした神。
●占いをするということは神の意思を問うということ。そもそもは神の真意を問う占いをする神官の神格化だと思われます。
物語・由来
天の岩戸で祭祀を執り行う神
アメノフトダマはアマテラスが天の岩戸に実を隠した際に、岩戸の前で祭祀(儀式)を執り行ってアマテラスを誘いだした神の一人。
アメノコヤネが太祝詞(フトノリト)でアマテラスを褒め称える一方でアメノフトダマは占いをし、儀式に必要な道具を揃え、配置した。
もう少し詳しく書くと、洞窟でまず卜占を執り行い、サカキ(榊)に大きな勾玉をぶらさげたもの楮(コウゾ=クワ科の樹木)で編んだ白木綿(今でいう木綿とは違い、コウゾで編んだ糸のこと)と麻で織った青木綿と大きな鏡を取り付けた太玉串を振った。アメノフトダマはそういった祭祀・儀式を執り行う神。もしくは朝廷で祭祀をしきっていた忌部の役割をそのままに神格化したのかもしれない。
注連縄のルーツ
その後、アメノタヂカラオによって引っ張りだされたアマテラス。世界に太陽が戻り、平和になります。するとアメノフトダマは岩戸にしめ縄を掛け、二度と利用されないように祈ります。これが神社に掛っている注連縄とされます。
タカミムスビに命じられた
タカミムスビにオシホミミと天孫降臨するように命じられ、宮殿を守るように指示されます。
アメノフトダマはアマテラスが天の岩戸に実を隠した際に、岩戸の前で祭祀(儀式)を執り行ってアマテラスを誘いだした神の一人。
アメノコヤネが太祝詞(フトノリト)でアマテラスを褒め称える一方でアメノフトダマは占いをし、儀式に必要な道具を揃え、配置した。
もう少し詳しく書くと、洞窟でまず卜占を執り行い、サカキ(榊)に大きな勾玉をぶらさげたもの楮(コウゾ=クワ科の樹木)で編んだ白木綿(今でいう木綿とは違い、コウゾで編んだ糸のこと)と麻で織った青木綿と大きな鏡を取り付けた太玉串を振った。アメノフトダマはそういった祭祀・儀式を執り行う神。もしくは朝廷で祭祀をしきっていた忌部の役割をそのままに神格化したのかもしれない。
注連縄のルーツ
その後、アメノタヂカラオによって引っ張りだされたアマテラス。世界に太陽が戻り、平和になります。するとアメノフトダマは岩戸にしめ縄を掛け、二度と利用されないように祈ります。これが神社に掛っている注連縄とされます。
タカミムスビに命じられた
タカミムスビにオシホミミと天孫降臨するように命じられ、宮殿を守るように指示されます。
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引用
思金神の策
日の光が戻る
五柱と共に降臨
五伴緒の子孫
第七段本文-2 八十万とも言われる多数の神々は
第七段一書(二)-1日神が臭くなる
第七段一書(三)-2これほど素晴らしい歌は聞いたことが無い
第九段一書(一)―4天津日嗣は天地の在る限り永遠です
第九段一書(二)—3大物主神を祀った始まり
第九段一書(二)—4齋庭の穂を、我が子オシホミミに
日の光が戻る
(アメノウズメがそう)言っている間に、天児屋命(アメノコヤネノミコト)と布刀玉命(フトダマノミコト)がその鏡を天照大御神(アマテラスオオミカミ)に指し出して見せると、不思議がって、岩戸から覗きこみました。
五柱と共に降臨
天児屋命(アメノコヤネ命)・布刀玉命(フトダマ命)・天宇受売命(アメノウズメ命)・伊斯許理度売命(イシコリドメ命)・玉祖命(タマノオヤ命)のあわせて五伴緒(イツノトモノオ=5つのお伴をするもの)をニニギ命に従わせて、天降りさせました。
五伴緒の子孫
天児屋命(アメノコヤネノミコト)は中臣連(ナカオミノムラジ)の祖神です。
布刀玉命(フトダマノミコト)は忌部首(イミベノオビト)の祖神です。
天宇受売命(アメノウズメノミコト)は猿女君(サルメノキミ)の祖神です。
布刀玉命(フトダマノミコト)は忌部首(イミベノオビト)の祖神です。
天宇受売命(アメノウズメノミコト)は猿女君(サルメノキミ)の祖神です。
第七段本文-2 八十万とも言われる多数の神々は
中臣連(ナカトミノムラジ)の遠い祖先の天兒屋命(アメノコヤネ)と忌部(イムベ)の遠い祖先の太玉命(フトダマ)が、天香山(アメノカグヤマ)の五百箇の眞坂樹(イホツノマサカキ=よく茂った榊【サカキ・樹木名】)を掘り出し、上の枝には八坂瓊の五百箇御統(ヤサカニノイホツミスマル=大きな勾玉をたくさん紐で連ねたもの)を掛け、中ほどの枝には八咫鏡(ヤタノカガミ)を掛け、
別名を眞經津鏡(マフツノカガミ)と言う
下の枝には青和幣(アオニキテ=蒼い麻の布)と白和幣(シロニキテ=白い木綿の布)を掛けて、皆でアマテラスが岩戸から出てくるように祈りました。
別名を眞經津鏡(マフツノカガミ)と言う
下の枝には青和幣(アオニキテ=蒼い麻の布)と白和幣(シロニキテ=白い木綿の布)を掛けて、皆でアマテラスが岩戸から出てくるように祈りました。
第七段一書(二)-1日神が臭くなる
それで神々は心配して、すぐに鏡作部(カガミツクリベ)の遠い祖先である天糠戸(アメノヌカト)に鏡を作らせ、忌部(イムベ)の遠い祖先である太玉(フトダマ)に幣(ニキテ)という麻や木綿で出来た布を作らせ、玉作部(タマツクリベ)の遠い祖先の豊玉(トヨタマ)に玉を作らせました。
第七段一書(三)-2これほど素晴らしい歌は聞いたことが無い
忌部首(イミベノオビト)の遠い祖先である太玉命(フトダマ)が取り仕切って、厚く祝詞(ノリト)を歌い、奉りました。
第九段一書(一)―4天津日嗣は天地の在る限り永遠です
また、中臣氏の先祖の天兒屋命(アメノコヤネノミコト)、忌部(イムベ)の先祖の太玉命(フトダマノミコト)、猿女の先祖の天鈿女命(アメノウズメノミコト)、鏡作(カガミツクリ)の先祖の石凝姥命(イシコリドメノミコト)、玉作(タマツクリ)の先祖の玉屋命(タマノヤノミコト)、以上の五部(イツトモノオ)の神をニニギに同伴にさせました。
第九段一書(二)—3大物主神を祀った始まり
高皇産靈尊(タカミムスビノミコト)は命じました。
「わたしは神が宿る『樹』の天津神籬(アマツヒモロキ)と神が宿る『岩』の天津磐境(アマツイワサカ)を立てて、私の子孫(オシホミミ?)を祝い祀ろう。
お前たち、天兒屋命(アマツコヤネノミコト)・太玉命(フトダマノミコト)は天津神籬(アマツヒモロギ)を大切にし、葦原中国(アシハラナカツクニ=地上)に降りて、私の孫を祝い祀りなさい」
「わたしは神が宿る『樹』の天津神籬(アマツヒモロキ)と神が宿る『岩』の天津磐境(アマツイワサカ)を立てて、私の子孫(オシホミミ?)を祝い祀ろう。
お前たち、天兒屋命(アマツコヤネノミコト)・太玉命(フトダマノミコト)は天津神籬(アマツヒモロギ)を大切にし、葦原中国(アシハラナカツクニ=地上)に降りて、私の孫を祝い祀りなさい」
第九段一書(二)—4齋庭の穂を、我が子オシホミミに
また、天兒屋命(アマノコヤネノミコト)・太玉命(フトダマノミコト)に命じました。
「お前たち二柱の神(=アマノコヤネとフトダマ)は、宮殿に(アメノオシホミミと)共に居て、守っておくれ」
また命じて言いました。
「お前たち二柱の神(=アマノコヤネとフトダマ)は、宮殿に(アメノオシホミミと)共に居て、守っておくれ」
また命じて言いました。
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神社や関連する土地
個人的コラム
注連縄の向こうは神の領域。神と人を別ける境目。ということになるのですが、この話の中では、注連縄の向こうはアマテラスが身を隠した忌まわしい場所。そこを二度と使わないようにとする注連縄の意味と、現在の神との領域の境としての注連縄では意味合いが違う……気がするのですが。
いや注連縄が悪霊を退けるのであれば、依り代から見れば外側こそが「忌み場」なのですから、まぁおかしくないような。
ところで、注連縄が通常の神社とは逆に付けられている神社があります。出雲大社です。出雲にはオオクニヌシが祀られています。オオクニヌシは祟り神として後日現れる神、何か理由があるのでしょうか。まぁいろいろと想像が膨らみます。
そもそもは占いをして神の意思を問う神官
占いをするということは、神の意思を問うということです。神の意思と言っても、実際には占いをする人の「とらえ方」次第であって、神と神官は実質同じ意味です。それがフトダマという神様の本質でしょう。
昔の人は訳の分からないことや未来のことは「神の領域」でした。だから神の意思を尋ねる人は珍重されました。その方法が「占い」だったり、「神おろし」「神託」であり、神の機嫌を良くすることで世界を安定させようとしたのが、「舞」「神楽」「料理」と言ったものです。これらを特別視したのは古代では当然でしょう。
いや注連縄が悪霊を退けるのであれば、依り代から見れば外側こそが「忌み場」なのですから、まぁおかしくないような。
ところで、注連縄が通常の神社とは逆に付けられている神社があります。出雲大社です。出雲にはオオクニヌシが祀られています。オオクニヌシは祟り神として後日現れる神、何か理由があるのでしょうか。まぁいろいろと想像が膨らみます。
そもそもは占いをして神の意思を問う神官
占いをするということは、神の意思を問うということです。神の意思と言っても、実際には占いをする人の「とらえ方」次第であって、神と神官は実質同じ意味です。それがフトダマという神様の本質でしょう。
昔の人は訳の分からないことや未来のことは「神の領域」でした。だから神の意思を尋ねる人は珍重されました。その方法が「占い」だったり、「神おろし」「神託」であり、神の機嫌を良くすることで世界を安定させようとしたのが、「舞」「神楽」「料理」と言ったものです。これらを特別視したのは古代では当然でしょう。
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