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淡島
漢字・読み | アワシマ |
概要
まとめ
●淡島と淡路島は別。「淡路洲と淡洲をエナとした」と書かれているから。
●しかし、同列に扱うということは、別モノであっても性質は近いと思われる。
●実際の島には比定されていない。
●植物の粟と関係がある。
●淡島と淡路島は別。「淡路洲と淡洲をエナとした」と書かれているから。
●しかし、同列に扱うということは、別モノであっても性質は近いと思われる。
●実際の島には比定されていない。
●植物の粟と関係がある。
物語・由来
イザナギとイザナミがまぐわって作った島の一つとしてあげられます。古事記・日本書紀では「失敗作」となっています。これは東南アジアでは胎盤を第一子として見ることが由来と思われます。胎盤は当然、人間ではありませんから、神話の中での第一子というのは「失敗作」とされることが多いわけです。
では「淡島(アワシマ)」とは何か?
以下の引用の中に「スクナヒコナ」が常世国へ帰るために行った場所が「淡嶋」となっています。粟(アワ)の茎に登ったことを考えても「淡島」はそもそも「粟島」だったのだろうと思われます。
日本人は穀物の神が、海の向こうに住んでいて、それが里の畑にやってきて植物が生育すると考えていました。その「粟」の穀物神が住んでいる場所が「粟島」だったのでしょう。粟島は穀物神が住む場所である、ということは粟島は「霊体」がいる場所ということになります。日本人にとって神と霊は同義だからです。この淡島は俗に言う「彼岸」…あちらの世界です。
これが後に稲作が主になると「稲霊」を大事にするようになり、それが天皇の血統である「皇統」の神々となっていきます。この淡島は、稲が主になる以前の日本人の世界観の名残なのでしょう。
淡島は穀物霊の住む場所であり、同時に霊の集う場所だった。だから淡島は出産・創世の大事な神話に関わった。そもそも出産はこの淡島から新しい霊がやってくるという意味があったか、死者が淡島に帰っていくという意味があったんじゃないかと。この霊と穀物神の要素が淡島が神話に関わる意義だったんでしょう。
淡路島もほぼ同義の島だったと思います。
では「淡島(アワシマ)」とは何か?
以下の引用の中に「スクナヒコナ」が常世国へ帰るために行った場所が「淡嶋」となっています。粟(アワ)の茎に登ったことを考えても「淡島」はそもそも「粟島」だったのだろうと思われます。
日本人は穀物の神が、海の向こうに住んでいて、それが里の畑にやってきて植物が生育すると考えていました。その「粟」の穀物神が住んでいる場所が「粟島」だったのでしょう。粟島は穀物神が住む場所である、ということは粟島は「霊体」がいる場所ということになります。日本人にとって神と霊は同義だからです。この淡島は俗に言う「彼岸」…あちらの世界です。
これが後に稲作が主になると「稲霊」を大事にするようになり、それが天皇の血統である「皇統」の神々となっていきます。この淡島は、稲が主になる以前の日本人の世界観の名残なのでしょう。
淡島は穀物霊の住む場所であり、同時に霊の集う場所だった。だから淡島は出産・創世の大事な神話に関わった。そもそも出産はこの淡島から新しい霊がやってくるという意味があったか、死者が淡島に帰っていくという意味があったんじゃないかと。この霊と穀物神の要素が淡島が神話に関わる意義だったんでしょう。
淡路島もほぼ同義の島だったと思います。
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引用
イザナギとイザナミ、初めての…
それで二柱が床で交わって作った子は水蛭子(ヒルコ)でした。
この子は葦で作った船に乗せて流して捨ててしまいました。
つぎに淡島(アワシマ)が生まれましたが、これも子供とは認めませんでした。
それで二柱が床で交わって作った子は水蛭子(ヒルコ)でした。
この子は葦で作った船に乗せて流して捨ててしまいました。
つぎに淡島(アワシマ)が生まれましたが、これも子供とは認めませんでした。
第四段一書(一) 天つ神とイザナギとイザナミ
二柱は夫婦となり、生まれた子どもは蛭子(ヒルコ)でした。その子は葦の船にのせて流してしまいました。
次に生まれたのは淡洲(アワシマ)でした。これも生まれた子の数には入れませんでした。
二柱は夫婦となり、生まれた子どもは蛭子(ヒルコ)でした。その子は葦の船にのせて流してしまいました。
次に生まれたのは淡洲(アワシマ)でした。これも生まれた子の数には入れませんでした。
第四段一書(六)(七)(八)(九)島の成り立ち
第四段一書(六)
ある書によると…
イザナギとイザナミは夫婦となり、まず淡路洲・淡洲がエナ(=胎盤)として生まれました。
第四段一書(九)
淡路洲がエナ(胎盤)として生まれ、大日本豊秋津洲が生まれました。
次に淡洲。
第四段一書(六)
ある書によると…
イザナギとイザナミは夫婦となり、まず淡路洲・淡洲がエナ(=胎盤)として生まれました。
第四段一書(九)
淡路洲がエナ(胎盤)として生まれ、大日本豊秋津洲が生まれました。
次に淡洲。
第八段一書(六)-2粟の茎に昇ったら、はじかれて常世の国へ
その後、スクナヒコナは熊野の御崎に行って、そこから常世郷(トコヨノクニ)に行ってしまいました。
別伝によると淡嶋(アワノシマ)へ行って、粟の茎に昇ったら、はじかれて常世の国へ行ってしまったとも言わています。
その後、スクナヒコナは熊野の御崎に行って、そこから常世郷(トコヨノクニ)に行ってしまいました。
別伝によると淡嶋(アワノシマ)へ行って、粟の茎に昇ったら、はじかれて常世の国へ行ってしまったとも言わています。
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