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サジフツ
漢字・読み | 佐士布都神 |
佐士布都神(サジフツ神)
物語・由来
神武天皇が東征し、紀伊半島を南下し、畿内の熊野村へと入ります。そこで神の怒りに触れて、一行全員が意識を失ってしまいます。魔を祓うために、天照大神(アマテラスオオミカミ)と高木神(タカギ神=タカミムスビ)に命じられて高天原の建御雷神(タケミカヅチ)によって降ろされた「剣」が「佐士布都神(サジフツ神)」です。
日本書紀にはサジフツという名前は出ませんが、同一の役割の神として「韴靈(フツノミタマ)」が登場する。
日本書紀にはサジフツという名前は出ませんが、同一の役割の神として「韴靈(フツノミタマ)」が登場する。
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サジフツは農業神か魔を払う神ではないか
一般的には、フツ神というのは、刀剣を振り下ろした時に空気を切って出る「フツ」という音から来た名前とされていて、刀剣の神で、まぁ、「武力の象徴」と見られます。しかし、物語の流れでは「神を祓う」アイテムが「剣」であって、武力というよりは宗教的なアイテムが「剣」と考えた方が自然じゃないでしょうか。
よく、神武天皇一行が熊野で「意識を失った」のは疫病に感染したことを指しているのではないか?とも言われるんですが、それなら尚更に、剣は武力ではなくて、魔(病気)を祓うアイテムと考えるべきでしょう(古代では病気は魔によってもたらされると考えていた)。
サジフツが刀剣の神であることは間違い無いのですが、その性質は「武力」ではなく、農業か魔を祓う性質だったのでしょう。
よく、神武天皇一行が熊野で「意識を失った」のは疫病に感染したことを指しているのではないか?とも言われるんですが、それなら尚更に、剣は武力ではなくて、魔(病気)を祓うアイテムと考えるべきでしょう(古代では病気は魔によってもたらされると考えていた)。
サジフツが刀剣の神であることは間違い無いのですが、その性質は「武力」ではなく、農業か魔を祓う性質だったのでしょう。
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古事記からの引用
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