第九段本文―1 葦原中国の邪神を追い払って平定したい

MENU
TOP>日本書紀神代下>第九段本文―1 葦原中国の邪神を追い払って平定したい
スポンサードリンク

第九段本文―1 葦原中国の邪神を追い払って平定したい

TWEET Facebook はてブ Google+ Pocket

原文

天照大神之子正哉吾勝勝速日天忍穗耳尊、娶高皇産靈尊之女栲幡千千姫、生天津彦彦火瓊瓊杵尊。故、皇祖高皇産靈尊、特鍾憐愛、以崇養焉、遂欲立皇孫天津彦彦火瓊瓊杵尊、以爲葦原中国之主。然、彼地多有螢火光神及蠅聲邪神、復有草木咸能言語。故、高皇産靈尊、召集八十諸神而問之曰「吾、欲令撥平葦原中国之邪鬼。當遣誰者宜也。惟爾諸神、勿隱所知。」僉曰「天穗日命、是神之傑也。可不試歟。」於是、俯順衆言、卽以天穗日命往平之、然此神侫媚於大己貴神、比及三年、尚不報聞。故、仍遣其子大背飯三熊之大人大人、此云于志、亦名武三熊之大人。此亦還順其父、遂不報聞。
スポンサードリンク

現代語訳

第九段本文―1
天照大神(アマテラスオオミカミ)の子の正哉吾勝勝速日天忍穗耳尊(マサカアカツカチハヤヒアメノオシホミミミコト)は、高皇産靈尊(タカミムスビミコト)の娘の栲幡千千姫(タクハタチヂヒメ)を娶って天津彦彦火瓊瓊杵尊(アマツヒコヒコホノニニギミコト)を生みました。

高皇産靈尊(タカミムスビ)は特にこの孫を可愛がり、大切に育てました。ついには、天津彦彦火瓊瓊杵尊(アマツヒコヒコホノニニギノミコト)を葦原中国(アシハラナカツクニ)の君主にしようと考えました。

しかし、その葦原中国にはホタル日のように輝く神々や、蠅のようにうるさい邪神が多く居ました。

また草や木のすべてがよく、言葉を話していました。

そこで高皇産靈尊は八十諸神(ヤソモロカミタチ=沢山の神々)を集めて言いました。

「わたしは、葦原中国の邪神を追い払って、平定したいと思っている。誰を派遣させればいいだろうか??ここに居る神々よ、知ってることは隠さず言ってくれ」

神々が答えるには
「天穗日命(アメノホヒノミコト)が優れています。
試してみるべきですよ」

そこでタカミムスビは神々の意見に従って、アメノホヒを葦原中国に送って、平定しようとしました。

しかし、このアメノホヒは大己貴神(オオナムチオオクニヌシ)にご機嫌を取るばかりで3年たっても、報告しませんでした。

そこでアメノホヒの子の大背飯三熊之大人(オオソビノミクマノウシ)
大人は于志(ウシ)と読みます。別名を武三熊之大人(タケミクマノウシ)

を派遣しましたが、父親に従って報告しませんでした。
スポンサードリンク

解説

皇祖の高皇産靈尊
カミムスビの前に「皇祖」とあるので、タカミムスビ天皇家の祖先という意味になります。アマテラスの子供とあれるオシホミミとタカミムスビの娘のタクハタチヂヒメが結ばれて出来た子供が「天孫ニニギ」ですから、血統上は「タカミムスビ=皇祖」は間違い無い。
●高皇産靈尊(タカムムスビノミコト)に「皇」という字が当てられているのもそこに理由があるのかもしれない。

草木が話す!!
国津神の世界では草木がものを話していたよう。想像すると楽しいですが、言霊の世界では「言葉」が「現実化」する可能性があるので、草木までが話が出来るの「世が乱れる」原因となるので困ります。
話し合いが正義!
タカミムスビというと造化三神のひとりで、かなり原初から存在する神です。また今後もこの記紀の中で大きな役割を果たす神です。ところが、そんなタカミムスビであっても、絶対的な権力を持っているわけでは無く、問題が発生したときは「話し合い」です。話し合いで決まったことに従うのです。この性質は現代でもあります。
 >>>Next 
スポンサードリンク

SNSボタン

TWEET Facebook はてブ Google+ Pocket

ページ一覧

スポンサードリンク

管理人リンク

編集