酒を飲んで寝る大蛇

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酒を飲んで寝る大蛇

漢字・読みサケヲノンデネルオロチ
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現代語訳

命じられたとおりに準備していると、その八俣遠呂智(ヤマタノオロチ)がアシナヅチの言ったとおりにやってきた。
大蛇はすぐに8つの頭を酒桶毎に突っ込み、酒を飲み干して、その場で酔って伏して眠ってしまいました。
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解説

大蛇が酒を飲み、その場で眠ってしまいます。ところでここでは「蛇」が「災厄」として描かれていますが、古代において「蛇」は神聖なものでした。オオモノヌシ(=オオクニヌシ)も蛇神でした。注連縄の形は「交尾する蛇」を表しているという話もあります。蛇は長時間の交尾を行う、子孫繁栄の象徴だからです。
日本だけでなく蛇は神殿のモチーフとして現れたり、女神の持つ杖に描かれるなどしています。
蛇は「豊かさの象徴」です。現在ではかなりイメージが悪いですが。
ねずみとの戦い
古代の人々にとって――特に農耕民族にとって――最大の敵は何か?というと、それは「ねずみ」です。貯蔵していた穀物を食べるのみならず、数を増やし、病気を広める悪魔のような動物です。15世紀のヨーロッパではペストによって当時ヨーロッパに住んでいた人々の半分が死んだとも言われています。ペストを広めるのはネズミです。
ところがこのネズミ、蛇を一匹、飼っているだけで、近くに住んでいるだけで、近寄らなくなります。単純に天敵ということなんでしょうが、蛇の呪力ともいうべき力と、生命力、脱皮する不思議――これらが蛇は神聖視される理由です。
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聖書で蛇が悪者の理由

世界中に広がったキリスト教。この中で蛇は徹底的に悪者扱いを受けます。サタンとされ、アダムとイブが楽園から追い出される原因を作ります。
このせいで蛇は悪者という印象がありますが、そもそもキリスト教の前身である「ユダヤ教」は、他宗教を貶めることを常としていて、他の宗教で「善」とされる蛇を批判したことが、キリスト教に残ったというだけではないかと思われます。

関係する話で「ベルゼブブ」があります。
もともとペリシテ人の豊穣の神でしたが、ユダヤ教の人々が邪教として見下した際に、当時使っていたユダヤの言葉で「ハエの王」という語感に似ていたことから「ハエの王」と馬鹿にするようになり、旧約聖書・新約聖書で地獄の使いとして登場するまでになります。

原文

故、告りたまひし随に、如此設け備へて待ちし時、其の八俣遠呂智、信に言ひしが如来つ。乃ち船毎に己が頭を垂入れて、其の酒を飲みき。是に飲み酔ひて留まり伏し寝き。
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